少年は少女に呼びかける。

「止めて…もう止めてよ!
 皆を傷付けるなんて…
 君はそんな事をする人じゃないのに!
 僕は君を守りたいだけなのに…君は僕を避けている……
 嫌だよ…君に嫌われたくない!
 もう嫌だよ……
 どうして…どうして君はいつも独りになりたがるの?
 そう…僕は君には必要ないんだね……」

 少女は少年に答える。

「人は独りで生きる者。
 独りで生まれ、独りで死んで行く…
 その過程で友と呼べる者が現れるだろう。
 しかし、私は敢えて独りになろう。
 寂しさを味わわない様にする為に……
 哀の感情を抑える為に……
 そう…私は既に人ではない。
 人形…運命のままに動く人形なのだ……
 人形は喋らない。
 人形は笑わない。
 人形は泣かない。
 そして…怒らない。
 動くだけの存在…それが私……」

 2人のやり取りを見ていた者は神に問う

「俺達は一体何処から来たんだ?
 何故、この姿をしているんだ?
 何故、人と呼ばれているんだ?
 問いかけたら切りがない。
 答えは永遠に出て来ない。
 俺達は何処から来て、何処へ行くんだ?」

 人は何故生まれ、生きて行くのか…
 何故…神は人を作ったのか………

イメージ:
少女-MEIKOかルカ
少年・青年-KAITO・レン・がくぽから2人

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

すれ違い

 少年・少女・青年の3人の視点で見ています。
 少女に必要とされたい少年、感情を捨てる事を選んだ少女、自分達の存在意義を神に問う青年…
 これを見て自分達について少しでも考えて頂けると嬉しいです。
 これを元に作詞したら面白そうですね…いつかやってみたいです。
 もしそれをして下さったら大喜びしますね。

閲覧数:57

投稿日:2010/09/11 23:06:50

文字数:562文字

カテゴリ:その他

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