君に光を 僕に闇を
永遠に眠る子守唄の揺籠は
夢の通い路 果てなき旅路

此処に終える
辿り着く
終焉

久遠の迷宮
黄泉の篝火が消えていく
影絵が 揺らめく

過去の頁を捲る風が撫でる
時の杜の影の王
私の声を聴け
叫ぶ
半身の魔性

僕の光を 永久の闇に
妖艶に唱う鎮め唄の牢獄と
天の雨音 彼方を慕う

其処に堕ちる
頽れる
凄艶

紅蓮の踊り子
罪の灯火が燃え上がる
陽炎 煌めく

現在の記録を辿る筆が止まる
炎連れし陰の王
私の声を聴け
呼ばう
運命の魔女

君に翼を 僕に愛を
罅割れた貌の子守唄の人形は
夢の語り部 最後の調べ

オルゴールが止まる

ーよみがなー

きみにひかりを ぼくにやみを
えいえんにねむるこもりうたのゆりかごは
ゆめのかよいじ はてなきたびじ

ここにおえる
たどりつく
しゅうえん

くおんのめいきゅう
よみのかがりびがきえていく
かげえがゆらめく

かこのぺーじをめくるかぜがなでる
ときのもりのかげのおう
わたしのこえをきけ
さけぶ
はんしんのましょう

ぼくのひかりを とわのやみに
ようえんにとなうしずめうたのろうごくと
そらのあまおと かなたをしたう

そこにおちる
くずおれる
せいえん

ぐれんのおどりこ
つみのともしびがもえあがる
かげろう きらめく

いまのきろくをたどるふでがとまる
ほのおつれしかげのおう
わたしのこえをきけ
よばう
うんめいのまじょ

きみにつばさを ぼくにあいを
ひびわれたかおのこもりうたのひとがたは
ゆめのかたりべ さいごのしらべ

おるごーるがとまる