ねえ　教えて
私はどんな　返事を書いたの
水色の便せん　右上がりの文字で
遠慮がちな弱音　綴っていたあなたに

ねえ　教えて
あなたはどんな　痛み抱えていたの
アルバムの中では　屈託なく笑う
零れるように咲いた　花壇の花みたいに

ピアノ囲んで　歌ったアヴェ・マリア
重ね合う　響きは記憶の中
「いつかきっと」の約束は　あの日
青空に　吸い込まれて消えた

マーガレット　
　　　優しすぎて　ごめんねも言えない
　 だから待ってて　いつかきっと
　　　あなたに会いに行くから



ねえ　聞こえる？
あなたと歌った　あの曲を口ずさむ
放課後の教室　アカペラで重ねた
思いがけず響く　声に笑いあったね

祈りを込めて　歌うアヴェ・マリア
後悔も　懺悔も尽きることなく
生きたかった時間を　集め
溢れるほど　花束にして届け

マーガレット　
　　　会いたいと　願っても会えない
　 だから歌うよ　いつかきっと
　　　あなたに届くと信じて

マーガレット　
　　　優しすぎて　ごめんねも言えない
　 だってあなたは　きっときっと　　　
無理して笑顔をつくるから

　　　「平気だよ」って　笑うから