*グミヤ*
おかしい。
彼女に会ってから、ずっと彼女のことを考えている。
「グミヤ?どうした、朝からボーッとして。また、花のことでも考えてるのか?」
話しかけてきたのは、幼馴染みの『鏡音リント』。
悪い人ではないんだけど、毎回僕をからかってくる。
「ん~。花のことじゃないよ。」
「え!?グミヤが花のこと以外で興味持つことってあるの!?」
「…言い過ぎじゃない?」
確かにホントのことかもしれないけど、なんか失礼じゃない?
「いやいや、ホントのことじゃん!…で、何考えてたの?」
言わなくても良いのかもしれないけど、言わないとしつこいしなぁ…
「昨日さ―――」
*************
―昨日の出来事をとりあえず、話した。
「――っていうことがあったんだけど……僕って、彼女のことが好きなのかな?」
「…俺に聞くなよ。」
「僕って、花ぐらいしか好きになったことなかったから、良く分からないんだよね。」
「…うん…なんか、ごめん。」
「?…だから、リントなら知ってそうかな、って思ったんだけど。」
リントに話した理由は、このことが知りたかったからだ。
「…花よりも好きなのか?」
「彼女に会ってから、花より彼女のこと考えてる。」
「…そこまで考えてるんなら、会って話せば良いじゃん。」
―そう、だよね。
会ってみれば、僕のこの気持ちが分かるかもしれないし。
*************
「あっ…」
いた。
彼女は、僕の育てた花の一つ一つをどこか嬉しそうに見ていた。
彼女には花が似合うと思った。
誰かが、彼女に似合う花は「薔薇」とか言っていたけど、彼女にはもっと可愛らしい花が似合うような気がする。
―僕は彼女のことが好きなんだ。
花の中にいる彼女を見て、そう思った。
気高くて、強い人。
そんなイメージで特別な存在だと思っていた。
…でも、違う。
笑っている彼女は、普通の女の子で、とても可愛い。
僕の育てた花を『綺麗』と言ってくれた彼女。
優しくて、誰よりも、何よりも「好きだ」と思った。
「――ルカさん。」
勇気を振り絞って、名前で読んでみる。
もっと、もっと、勇気を込めて彼女に僕の思いを届けよう。
大きく息を吸うと、花の匂いがした。
コメント1
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ご意見・ご感想
禀菟
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リントぉぉぉぉ!!
なんかいいね、こういうの(*^^*)
文才が欲しいと切実に思った。
ください。
2011/06/21 19:09:09