ドクトリズム　インスト

どうしたって僕は独りだから
孤独だって　躊躇うことでもない
そんな僕に差し伸べられた
手を気づいたらただ握っていた
愛に飢えたまま毒を食らう

幸福なんて人それぞれだから
知らなけりゃ何ということもないのに
とうとう身体を蝕んだ
あなたの優しさが根を張った
麻酔のような孤毒を食らう

演劇みたいな結末
白黒つけたがった本心だ

人を愛せば愛すほど
増えていく傷が憎らしい
この胸の痛みを愛と名付けた馬鹿が
いるのなら
この間違いも肯定してよ

穴だらけ　あなたへの想いが
ぐるぐると矛盾を繰り返す
孤独も次第に悪化して
毒となりこの身を蝕んだ
麻酔はとうに切れてしまった

意味深な言葉並べたって
意味もないな　とうに死んだ命だ
妄想の中じゃ笑っていて
まだ心をそこに残したくて
夢現なまま逃避しているんだ

あなたの姿が遠くなる度に
灰色の心が痛み出すの
あなたの記憶に生かされていた
惨めな姿で

こんな世界であなたのこと
見つけてしまった僕のこと
今はまだ分からないこと
あなたを失った日のこと

「あなたを知らず生きていたら…」
嘆くようにそう呟いたり
疼きをやめない心臓は
瘡蓋になんてなりやしない
孤独を恨んだ僕は誰
今でもあなたを愛してる