こんにちは!貴志太一です。
銀河の端っこで忘れ去られた蓄音機が回るような夜にこの文章を書いています。私の仕事は形のない想いを言葉という器に流し込み誰かの心へと届けること。それはまるで暗闇の中に浮かぶ無数の星々の中からたった一つの命の瞬きを見つけ出す作業に似ています。
世界は時としてあまりにも静かで冷たい水槽のように感じられます。誰もが自分の殻に閉じこもり誰にも届かない歌を喉の奥で転がしている。そんな閉塞感を打ち破るのはいつだって不意にやってくる激しい夕立のような衝動です。乾ききった大地を叩きつける雨粒が土の匂いを呼び起こすように剥き出しの言葉は凍りついた感情を溶かしてゆきます。
私は人事という場所で多くの人生の分岐点を見届けてきました。そこには常に正解のない問いが渦巻き誰もが迷い子のように震えていました。迷う人々の瞳の奥に宿るのは淡い微熱です。それは情熱と呼ぶにはまだ弱く不安と呼ぶにはあまりに熱い。その微熱が消えてしまわないように私は言葉の薪をくべ続けます。
採用という行為を物語として捉え直したとき企業の放つ光は万華鏡の迷宮へと姿を変えます。覗き込む角度を変えるたびに昨日まで見えていた景色が砕け散り全く新しい色彩が生まれ落ちる。残酷なほどに美しく脆いその模様を壊さないようにそっと誰かの手元へ差し出すのが私の役目です。
ここには多くの創作者たちが集っています。音を紡ぎ色を塗り言葉を踊らせる人々。皆さんが作っているのは単なる作品ではなく誰かの空っぽの心に差し込むプリズムの光なのだと思います。私がビジネスの世界でやっていることも根っこは同じなのかもしれません。
名前も知らない誰かがふと足を止め私の紡いだ言葉に体温を感じてくれる。その瞬間にだけ私は自分がこの銀河に存在していることを許されるような気がします。夕立が去った後の夜空は洗われたように澄み渡り遠くで新しい星が生まれる音が聞こえます。
万華鏡を回す手は止めないでください。あなたの指先からこぼれ落ちる微熱がいつか誰かの冷え切った夜を温める一筋の光になるはずだから。私は言葉の海を泳ぎ続けながらまだ見ぬあなたと出会えるその日をずっと待っています。
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