階段を一気に駆け上がって
あなたは私の知らない場所へ
きこえますかきこえていますか
あなたは今までしあわせでしたか

もう先の長くない自分だからという冗談
本当になる日がくるなんて知らなかった
少し長く生き過ぎたなんて笑って
これからもそういうこと言いながらも
あなたはずっと其処に居るんだって
私はどこかで信じたかった

ベッドに座ってご飯が不味いと
顔を顰めて言ったあなた
つらそうな様子なんか全然見せないで
いつもの私への愚痴を零して
ねぇホントはつらかったの?
それを隠して笑ったあなたに
私は何がしてあげられただろう

階段を一気に駆け上がって
あなたはあの人のいる場所へ
きこえますかきこえていますか
あなたは今しあわせですか

素直じゃない減らず口に騙されてた
最後まであなたはすごい人でした
好きかと聞かれて純粋に
好きだと言える間柄じゃなかったけど
少なくとも嫌いじゃなかったんだね
だってさっきから涙が止まらない

私が生まれてからいままであなたは
ずっと側に居てずっと私を見守っていてくれて
愚痴ばかりいうあなたを私は
嫌いだった時期もあったけど
気付けばあなたはすごい人でした
涙を流したところも弱音を吐いたところも
見たことがなかったのです
つらくないわけなかったのに
それでもあなたは気丈に振舞いつづけたんですね

今安らかに眠りについた顔は
ひどく穏やかなのに
私の顔は今誰にも見せられないくらい
歪みきっているのでしょう
ずっとあなたは側にいてこれからもあなたは
側に居てくれると思っていました
そんなわけないのに私はあなたが消えることが
信じられなかった

階段を一気に駆け上がって
あなたは私の届かぬ場所へ
きこえますかきこえていますか
私はあなたが好きでした

あなたの前では泣かないから今ここで泣くことを
許して下さい


「あなたは今まで幸せだったと私は思いたいのです」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

ツイトウカ

親愛なる祖母へ送ります。
字数とかまったく揃えてないですが、今書いておきたかった。

閲覧数:166

投稿日:2009/04/23 17:51:49

文字数:807文字

カテゴリ:歌詞

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