夕やけの日に



奇麗な夕やけね 君の髪が紅く揺れる
「さあ 帰ろう」 握った君の手は 赤く染まっていた

嗚呼 何処に行った 濁った目で見つめないで
ビー玉みたいなきらきらした瞳を どこに隠したの

昔々のその昔 神隠しにあったとさ
「もう いいかい  もう いいかい」
声が枯れたとしても 何度も何度も君は叫ぶ



真っ赤な夕やけ空のあの日、僕と君は遊んでいた。
奇麗な空に反射し、君の髪も紅くなびいていたのを覚えている。
(何も考えず、無邪気に走りまわった幼い頃。毎日が一生懸命だった。)

もう帰らなければ。日が沈んでしまう。
僕は君の手をとった。

しかし、君に、さっきまでの笑顔が無い。
握った手に違和感をおぼえ、視線を落とした。
君は血で真っ赤に染まっていた。

さっき僕と居た君はどこに行ってしまったのか。僕の前にいるのは「君」じゃない。
ビー玉のように、僕をまっすぐ見ててくれた君の瞳は。どこ。
(いつからか、周りの目を気にして造られていった偽物の私。本当の私が、自分でもわからなくなってしまった。)

これは昔のお話。ある少女が神隠しにあったという。
「もういいかい もういいかい」
その少女はまだ隠れんぼをして遊んでいると思い続けているそうだ。
しかし、幼き少女が見つかることは無かったと。







歌詞の描写と()内は曲をつくったときの私の心情です。

閲覧ありがとうございました。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

夕やけの日に 【解釈】

夕咲と申します。
こちらの曲の解釈となっております。

夕やけの日に
http://piapro.jp/t/sIFf

閲覧数:118

投稿日:2013/10/05 22:30:18

文字数:610文字

カテゴリ:歌詞

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