夏崩れて俄雨/初音ミク

流れ出したのは　いつもと
変わらない音で
塞ぎ込んだまま　僕の色は
変えられてゆくの

透明なままを信じた僕らも
何時かいつの日か忘れたあの日も
繋ぎ止めるために僕は叫ぶの
息が止まるまで

掠れ暈け滲んだまま明日が
素知らぬ顔して来るんだとしたら
少し早く傾いた陽よどうか止まれと願った

流れ出したのは　いつもと
変わらない音で
繰り返しながら　あの痛みを
失ってゆくの

何時の間にか靴を履いた
誰のものか知らないまま
飽いたはずの日々の中で
サイケ色の雲が遠く

初嵐に歯向かうまま
軋む車輪響く音は？
白く光照らし返す
絶えず澱み歪む音は！

透明なままに在れない僕でも
何時かいつの日か忘れたあの日を
繋ぎ止めるために僕は叫ぶの
息が止まるまで

掠れ暈け滲んだまま明日が
素知らぬ顔して来るんだとしたら
少し早く傾いた陽よどうか　どうか　止まれ！

正答だけを探してた僕らが
いつの間にか回り出した世界で
思い出さない今日のため叫ぶの
息が止まるまで！

嘘みたいに色めくあの明日を
揺らぎながら眩暈の中明日を！
ふらつき傷つき歩けば　そしたら
息を止めるんだ