A
真冬の海は ひどく静かで 呼吸も気を遣う夕焼け
爪先に貼り付いたような 寒さが心地悪い

B
日頃の寂しさに抗うためだけに
ただただ求める 小さな温もりも
些末な問題さ 片目に追いながら
忘れたい

サビ1
今 泣き続けてる この 空を被って
影法師何度も 揺らめく
笑う声はしない 二つは溶けていくでしょう 静かに まだ

A
真夏の日射し 思い出せない 汗の拭い方でさえも
指先は凍えるほど冷たい 黒く落ちていった

B
やがては消えていく 白く凍る吐息も
ただただ求める 小さな優しさも
どうでもいいことだ 余所見してても
憶えていて 欲しい

C
狭い場所にいたよ 寂しくなんてなかったけれど 鍵を開けてくれた その音の温度がする

サビ3
雪の音がして 届かない気がして ひたすら走った 意味もなく
やがて雪は止んで 立ち止まれないまま
霞む世界

サビ4
泣き続けてる この空を被って
影法師が一つ 揺れてる
泣き声だけがする 温度は感じない
静かだ もう
忘れないで

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

静雪(仮)

カナさんの歌詞募集曲への応募歌詞です。

ピアノの音が時節柄か、雪の音に重なって出来た歌詞です。場面の展開を感じやすく、かつ解釈に幅を持たせられるように作詞しました。
静けさと雪の音と街の声の対比にも御注目下さい。

歌詞やタイトルの変更も全然大丈夫です!

閲覧数:230

投稿日:2020/12/13 16:01:58

文字数:444文字

カテゴリ:歌詞

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