傷付くのは怖い。

傷付けるのはもっと怖い。


それなのに、傷付けて、傷付けてしまったことにまた傷付くのはどうしてなんだろう。

わたしは変われない。

わたしは愚かだ。


みんなは知らない。

わたしが愚かで、どうしようもない屑であることを知らない。

私はまじめで、しっかり者で、大人びていて、努力家で、ちゃんとしている人だ。

強くて、誇り高き人だ。

私は、そうだ。


わたしは弱い。

どうしようもなく弱くて、愚かで、救いようがない。

ひとりじゃ立ってもいられない。

私が強くなろうとするたび、わたしは弱くなる。

私が私であろうとするたび、わたしが邪魔をする。

私は私でいたい。

わたしは要らない。

私は私になりたい。

わたしにだけはなりたくない。




いなくなってしまえ、わたし。

そうしたら、私は私になれる。

強い私になれる。

誰かを傷付けることもなくなる。

みんなを守れる。

誰も置いて行かない、強い私になれる。


わたしなんて、いらない。

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  • この作品を改変しないで下さい

わたしは私になれない。

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投稿日:2025/08/28 12:08:58

文字数:446文字

カテゴリ:小説

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