部屋の窓の外の激しい雨音
長く続いている、まだ雨雲離れず
真夜中の12時、部屋の明かり消し
ラジオを聴きながら明日は今日へと変わる
雨雲の取れない日々が続く中
気分は少しずつ憂鬱になっていく
そんな日々の中で私の見る夢
広がる青空に飴玉が落ちる
青空という当たり前の日常
なのに長い間それが見られない
だから夢の中にまでそれを求めて
そして覚めたくないの
青空の下の石畳を
歩いて訪れた駄菓子屋
そこに置いてあるニッケ飴を
手に取った時浮かぶ記憶
だけどその途中で
夢と消えていく
*
夢から覚めた朝、今日も雨だった
そんな朝のテレビ、流れる天気予報
週間天気でも全部傘マーク
今日も傘を差した一日始まる
青空いっぱいの晴れの日は遠く
行きも帰りも傘手放せないまま
そんなある日帰りに立ち寄ったコンビニ
そこで偶然見つけた
あの夢に出てきた駄菓子屋の
ニッケ飴を見つけ手に取る
そしてそのニッケ飴を買って
それから家路へとついたの
今もまだ続くよ
空はアメモヨウ
* *
再び夢の中の青空の下
駄菓子屋に駆け込みニッケ飴を見る
夢と現実を繋いでいたニッケ飴
そして夢から覚めて
枕元に置いたニッケ飴
一粒摘まんで口に入れ
そしてまた今日も雨の中を
傘を差して私は歩く
そんな私の持つ
傘はアメモヨウ
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アメモヨウ
現実の世界、気圧配置の悪戯なのか雨の天気が長々と続く。
なかなか晴天が戻らない現実に落胆した彼女は今も毎日傘を差した行きと帰りを強いられる。
彼女は、とうとう夢の中にまで晴天の世界を求めた。
そんな青空の広がる夢の中、彼女はその夢の世界で駄菓子屋を見つけた。
その駄菓子屋に入るとカラフルで綺麗なニッケ飴を見つける。
そして再び現実へ、外は雨、また傘を差して向かうべき場所へ。
そしてある日のこと、彼女は帰りにコンビニに寄り道するとそのコンビニであの夢の中で見つけたものと同じニッケ飴を見つけた。
11月19日の一斉楽曲投稿イベント「七音彩」参加作品。
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