―冷え切った 土を素足で踏みしめる あなたが眠る場所に近づけるように―
「がくぽ。」
あなたが俺の名を呼ぶ。
「何だ?」
「何でもない。呼んだだけ~。」
「何だよ、それ。」
そう言って、2人で笑う。俺はあなたの声が大好きだったから、あなたに名前を呼ばれることがとても心地よかった。
当たり前の日常がとても幸せで、ずっと続くと思っていたんだ。
―それなのに、それなのに、どうして…
幸せな当たり前の日常が簡単に壊れてしまったんだ。
あの電話から始まったんだ。
「――交通事故で――」
その言葉は、俺の中で何度も何度も繰り返される。
あなたがもう目を覚ますことがはない、って分かっていた。
それでも、俺はあなたのいる病院に走った。
白い部屋で眠るあなたの顔は、この部屋に馴染んでしまうほど、白かった。
何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も…語りかけるように、叫ぶように、あなたの名前を呼んだ。
それなのに、あなたが目を覚ますことはなかった。
返事を返してくれることもなかった――
そして今、あなたはこの場所で眠っている。
俺はあんなにも「あなたの声が大好きだ。」って言っておいて、あなたの声を忘れかけてしまってるんだ。
あなたと話している時の仕草も、もう分からなくなってきている。
少しでもあなたに近付けるように、あなたの眠る場所に来ても、あなたの声を聞くこともあなたの仕草を見ることも出来ない。
それでも、俺はあなたの声を求め続けるだろう……
―あなたの仕草も 大好きだった声も 今はもう途切れそうな 記憶を辿るだけで 離れて薄れて 指でなぞることも出来ずに そっと笑い続ける まだ皮肉な声―
コメント1
関連する動画0
ご意見・ご感想
禀菟
ご意見・ご感想
がくぽのヤツ初めて見た!!
意外とがくぽイケるねww
カンドーしたよ、お父ちゃんは!!(おm、女だろww
2011/04/07 22:09:10