― あの空に向かって 僕は 歩き続ける ―
そんなことを子供のころ・・・決めたような気がする。
でも今はどうだろう。今の僕はそんなこと忘れてしまっている。
そう、あの日、彼女に出会うまではきっと僕は忘れていたのだろう。
大切なことに・・・・・・。
僕はいつも一人でいた。1人でいるのが好きだから。別に寂しいわけではない。でもどこか心の奥では少し悲しかった・・・。
そんな僕に一人の少女が話しかけてきた。彼女のことは僕も知っている。彼女はここらへんではとても人気があるからだ。彼女は元気で、明るい性格で、いつも皆の中心にいる。そんな彼女に僕は惹かれつつもあった・・・。
そんな彼女が僕を見つけてくれた。こんな誰も寄ってこないような僕に。
うれしかった・・・。そしてこの子は本当にいい子だと思った。
何故 彼女は こんなにも 優しいのか
今まで僕の周りにいた人は僕をいじめたりしてきた。僕は文句も何も言わずにただいじめられていた。でも、1人になると泣きたくなる。この気持ちは抑えきれなかった。いつも泣いてる時、僕は空を見上げる。
空を見てると 心 が 落ち着くからだ。
なんでかは分からない・・・。でも心がやすらぐような気持ちになる。
そんな毎日を僕はずっとずっと送ってきた・・・。
そう、君に会う人までは・・・。
君はまるで僕の天使だった。本当に優しくて、僕の心、体をあたたかく包んでくれた・・・。
君に出会った日から僕は泣かなくなった。その代わりに僕は“笑顔”でいられるようになった。それから僕の人生は一瞬にして地獄のような日々から天国へと続いていった・・・。
そんな彼女と僕はもう何年離れたのだろうか。僕は彼女から離れて遠くへ飛び立った。僕はもう空を羽ばたけると思ってしまった。
でも、それは違った・・・。
そう、それは僕の新しい人生の始まりだった・・・・・・。
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