生きる意味が分からなくて
ただ続く道を歩いていた
独りにだって慣れっ子で
言葉の必要もなくなった
誰かの呼ぶ声が懐かしくて
頭の中だけ風が吹いた
溶けていく夏の氷みたいに
太陽の熱で蒸発する
暑い暑い日だったよな
空の雲が早く流れて
熱い熱い心もまた
鳴り響く風鈴と
僕の声が今も君に
届いてくれやしないんだ
僕の言葉を聞いて
聞いて
云って
間違いの合図だけが
汽笛と共にやって来る
もうちょっと
もうちょっと
君の横で揺られていたい

線路に流れる水
足音と透けている体
水面に反射した光が
僕だけを許さない
口ずさんだ唄
発車する汽車の煙
影が濃く寂しい空席にぽつり
僕の声が今も君に
届いてくれやしないんだ
僕の言葉を聴いて
聴いて
行って
大丈夫
切符はほら
まだあるから一緒に行こう
もうちょっと
もうちょっと
隣で空を眺めていたい

真っ黒に覆われて
姿を隠した
いつからだろう
仮面が独りでに笑っていた
他人からすればそれは化け物で
誰も僕を見ない
目先の欲を得る
忘れていたもの
心なんて
汚れたものばかりが
僕を作り上げたから
僕の声が今も君に
届いてくれやしないんだ
僕の言葉を聞いて
聞いて
云って
最終列車と終わる夏
これでさよならだから
もうちょっと
ねぇ待って
あ、あ、「ありがとう。」
僕の声が今は君に
届いたと思ってもいいかな
僕のことを忘れて
…憶えていて
君がくれた薬が
僕の毒を解かした
もうずっと
もうずっと
居場所を探し彷徨っていた

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

顔無し

勝手な妄想を含むカオナシです。

閲覧数:61

投稿日:2023/08/02 20:45:12

文字数:638文字

カテゴリ:歌詞

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