「幻想シネマ」
作詞・作曲：cos k

夢は醒めて映り出す現実はノンフィクション

移り行く街並みに足元の影も追いつかず
半透明 午前五時 酩酊の街角
流れ行く人ごみに君の微笑 意味有りげに
薄れ行くリバーブに唾を吐きかけた

首都高 駆け抜けるサイレンの音に君の声
夕暮れの整然のビル街 群れて 紛れて 姿は無く
華やかな街並みに現実はまだ見えてない
マボロシか？ユメか？君も或いは…

浮き足立つ幻想のフィルムは未だ廻り続け
宛てど無く彷徨う様は声も果てた恋の如く
夢に惑わされて現実も見えないまま
幻想シネマは廻り続けるエンドロールも無く

夢は醒めて映り出すノンフィクション
映りこむ幻想の影


周期的ネオンサイン
午後十時にふと消え行く
幻も見え隠れ 不定期に消えた

フランジ擦れあう地下鉄の音に君の悲鳴
真夜中の人も無い橋脚 ぶれて滲んで薄くなって
静けさの街外れ 現実はもう見え隠れ
泡と消える夢 僕もそうかな…？

震え上がる現実の光はまだ眩しすぎて
才も無く破棄棄てては繰り返したリフの様に
夢に惑わされて幻想が見え隠れ
幻想シネマは唄い続けるエンドロールも無く

夢は醒めて映り出すノンフィクション
映りこむ幻想の影


今更走り出したエンドロール回り続け
幻想シネマは終わりに向かう 揺れて滲む光

夢は醒めて映り出す現実はノンフィクション
全て夢の様に現実から薄れてゆく
夢に惑わされて現実も見えないまま
幻想シネマは終わりを告げる ボケた光残し

夢は醒めて映りこむノンフィクション
映りこむ現実の影さえ消えない