「どこへ向かえばいい?」
どうぞご勝手にどこでも行けよ
立派な足が生えてんだろ
足ない俺は
もう歩けやしないんだぞ
止めろそんな目で見るな
障害者って勝手に
名付けて呼ぶな
俺はお前らと同じ人間だぞ
そんな俺の車椅子を
押し続けてくれた君が俺の光

偽善者と言う言葉って
人に優しく出来ない
心の弱い人間が使う
逃げの言葉だろう
「他人事」大嫌いな言葉だ
所詮人間なんてそりゃ他人
知ってるやつなんて
数えるほどで
知らないやつの方が
数えきれない

いじめはいじめられる方にも
問題があるとか言ったやつは
思考が他人事なんだろう

あなたに好きな人がいて
付き合って結婚して子供できて
その子供が大きくなって
学校でいじめられ自殺しました
そんな自分の子供の墓の前で
「まぁいじめられてたお前にも問題あったのかもな」
なんて
手を合わして拝めんのかよ

少年野球に打ち込んだ
俺に待っていたのは
神の慈悲もくそもない交通事故
もう歩くことも
走ることも出来ませんと
医者に宣告された

こんななりしてるから
中学の頃から
ボロクソに馬鹿にされ始め
馬鹿にしないやつらは
しらけた目で俺を
見て見ぬ振りし
汗水垂らして
部活にいそしんでる

学校にくる意味が
分からなかった俺に
小学の頃から知ってる君が
教室で泣き叫んでまで
いじめを止めてくれた
その行動に
何がとは分からなかったが
確かに何か救われたんだ
君そのものが
俺にとっての意味になった
それが俺の光

誰もいない場所でも君がいれば
その場所が俺の居場所になった
同じ高校受けて
今世紀最大緊張した告白
君は照れながら頷く
その光景が俺の光

桜咲き乱れる公園で
「上からみる景色が素敵なんだよ」って
階段のぼれない俺を
おぶって上まで上がってくれた
ダサいからいいって断ったのに
君が意固地になって
無理やりおぶってくれた
君が俺の光

「愛とは何ですか」
人を好きになること慕うこと
かわいがること
人を思いやること
異性お金名声執着心
俺にとっての愛は君
そんな確かな心が俺の光

四つの季節が繰り返されて
俺も君もよぼよぼの
じいさんばあさんになって
人生まっとうして
君に看取られながら俺が死んで
最期にみる顔が君それが俺の光

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

光源体「君」

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投稿日:2013/02/25 00:29:30

文字数:951文字

カテゴリ:歌詞

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