腕を組んで踏ん反り返ったルカに命令されたカイトが上げた奇声で目を覚ましたレンは横で丸くなって自分の腕を枕がわりにして寝てるリンの頭の下から乱暴に引き抜いて跳び起きた。
ぽすっ!
枕がわりにしていた腕を引き抜かれてリンが布団に顔を突っ伏して驚きに開いた瞳をぱちくりしてもそもそと起き上がる。
「んあー…?れん、おあよーー……」
目尻を手の甲でゴシゴシしながらリンがレンに呑気に朝の挨拶をして背を延ばして腕を振り上げて欠伸をした。
「おあよーじゃねーよっ!やっばい、今何時ぐらいだ?!」
レンはあわてふためきながら時計を手にとって見ると朝8:15分を指していた。
毎朝ミク姉が俺達を起こしにくる時間は7:45分くらいだから・・・
「あっちゃ……こりゃ確実に見られちまったな……」
レンはそういいながら素っ裸のままベッドの上でしゃがみ込んで頭を抱えた。
「んー?なんか見られてまずいもんでもあんのかよ?」
リンがぬけぬけとそう言って恥じらう事も無しに裸体を曝したままクローゼットへと向かい、いつも着ているトレードマークの服を取り出して着替え始める。
途中、リンがレンの服も取り出して投げてよこすのを受け止めてレンもとりあえず服を着始める事にする。
着替え終わった二人は互いにおかしなところがないか確認すると散らばった部屋のお菓子のゴミやら脱ぎ散らかした服などをかたずけ始める。
昨夜は調子に乗り過ぎて結果、朝にミクに全裸でリンとレンが二人で寝ているところを見られるという醜態をさらしてしまった。
そもそも、リンが言い出した事で彼女がムキにならずに引いていればこんな事にはならなかったのだ。
リンがあまりに暇だ暇だとうるさいから自分がプレイしている麻雀ゲームを薦めたのがそもそもの間違いだった。
以下
回想シーン
『ただプレイするだけじゃつまんねーよな!そうだ!負けた方が一枚づつ服を脱いでいくとかどうよ?!』
脱衣麻雀かよ!!!
一体何処のオヤジから仕入れた情報だよ……。
ああいつも泊まりがけで仕事してるせいで家に殆どいないあいつか……。
俺達のマスターの。
結局リンが提案した通りに麻雀ゲームをして負けた方が服を脱いでいくというルールで始めたのだが、あっという間に負けまくってしまったリンは全裸になってしまい、レンは終わりにしようとしたのだがリンがムキになってしまい麻雀ゲームでレンを全裸にするまでやめないと言い出す始末だった。
こうなってしまった彼女は何をどういっても聞かないので突っ走る姉を止める事が出来ずにそのまま夜通しぶっ続けで麻雀ゲームをプレイし続けるハメになったのである。
『勝ち逃げなんて許さねーし!こうなったら、ぜってーレンを全裸にするまでやめねーぞ!チクショウ!』
そう言いながら全裸のまま胡座をかいてお菓子をぼりぼりと貪り炭酸飲料をがぶ飲みしつつ、麻雀ゲームに没頭するワイルド過ぎる姉を横目にレンは深いため息を着いたのだった。
このままでは、レンが負けて全裸になって姉の気がすむまで終わりそうにない。
どうにかして、わざと負けて早々と終わらせれば姉も気が済むだろうと手加減し始めるとリンは『手を抜くんじゃねぇ!なめんな!貴様ごとき実力で捩伏せてみせんだかんな!!!』と手抜きを許さず、あくまでも実力でレンに勝つまでやめないと言い出す始末だ。
結局明け方近くまで麻雀ゲームに付き合わされて、レンがやっとボクサーパンツ一枚になったあたりでうとうととし始めると横っつらをひっ叩かれてリンに起こされる。
バシィッ!
『てめー、寝てんじゃねー!起きやがれ!あたしだってねみーんだこんちくしょう!!!あと少しなんだから付き合えよ!』
『うあー……勘弁してくれよ…もう俺限界……ZZZ』
『寝るなあぁぁぁっ!!!』
それから 2時間後。
やっとの思いでレンを負かしたリンは立ち上がり拳を振り上げてからガッツポーズをしてよっしゃよっしゃとがに股で足に力を入れて雄叫びをあげた。
全裸で。
『シャアァーーーッ!勝ったあぁぁぁ!!!』
『うあー……俺もう本当に限界……寝かせて………』
レンがそういってベッドへと向かおうとする腕を掴む。
『その前にパンツ脱げ!』
『え……』
『あたしに負けたんだから、おまえもパンツ脱いで全裸になれ!』
『……脱いだら…寝ていい?』
『おうよ!だから脱げ!』
一刻も早く床に、つきたいレンがパンツに手をかけて一気に脱ごうと手をかけた。
『ちょっと、待て。一息に脱がれてもつまんねーから、ゆっくり焦らすように雰囲気出して脱げよ!』
やっとレンに勝つ事が出来てリンもかなりの眠気に襲われているせいか、妙なテンションのままそう言い出した。
『うあー……わかったから、もう、なんでもするから……頼むからもう、いい加減……寝かせてくれ………』
リンの要求に答えて半ばストリッパーのようにズルズルとボクサーパンツを脱いで全裸になると、リンは満足したのかこっくりこっくりと船を漕ぎ始めた。
『うわぁ!あれだけ騒いでおいてこんなところで先に寝るなよ!』
レンは眠気に負けてしまいそうな頭を振るい起こしてリンを引きずってベッドへと横たわらせると自分もとうとう力尽きてしまい大の字になってなんとか一握りの気力を振り絞って掛け布団を身体にかけてから眠りについた。
途中丸くなって横で寝てるリンがレンの腕を枕がわりにしている重さを感じてから、完全な眠りへと落ち世界は完全にブラックアウトしたのだった。
回想シーン終わり
着替え終わった二人は何やら騒がしい一階へとバタバタと降りて朝食を食べに向かった。
途中空気の入れ替えに半分開けられた階段の窓から見た空は雲ひとつない蒼空が広がっていた。
アイスの日!~中編~
~初夏~とあるアイスの日のなにげない日常。
☆適当な裏設定☆
主な登場人物
メイコ/カイト/ミク/リン/レン/ルカ/ボーカロイド達が一軒家で家族みたいに共同生活を送っています。
★マスター:超多忙などっかの企業の研究員の為泊まり込みで仕事をすることが多く殆ど家におりません。
★初音ミク:天然おとぼけ、ぽやぽや夢見がち少女。
天然ぼけ気味で頼りないけどリンレンにたいしてお姉さん風をふかせたい年頃。
夢見る歌姫。
大好きなカイトお兄ちゃんのお嫁さんになるのが将来の夢!
★咲音メイコ:一家を支えるしっかり者のみんなの優しいお姉ちゃん。
不在のマスターに変わり家を管理して家事全般を担う。
みんなの面倒をかいがいしくみる苦労人だけどヤケ酒を飲み始めて泥酔すると暴走して手がつけられなくなります。
KAITOとは恋人関係。
★始音カイト:気弱で優しい青年で特にミクにお兄ちゃんと慕われている。
一家で一番繊細で傷付きやすいのでなにかとよく落ち込んだりする事が多い。
解決するキーワードは アイス。
MEIKOと恋人関係。
★鏡音リン:強気で男勝りな口がちょっと悪い女の子。
女の子らしいミクと違っていつもワイルド&パワフル!
弟分のレンを何かと、こき使ったりいぢめたりするのは愛情の裏返し。
思春期真っ最中の素直になれないあまのじゃく乙女。
★鏡音レン:リンの双子の弟で何に対しても基本的に無気力無関心な脱力大好きっコ。
何事もなくのらりくらりと日々を送れればいいというよくいる今どきの少年。
できるだけ何もしたくないのに、いつもわがままであまのじゃくな姉のリンの暴走に嫌々付き合わされ、振り回されている。
★巡音ルカ:どっかの金持ちマスターが所持していたボーカロイドでセレブお嬢様。
ルカを所持していたマスターが不況で倒産した為にルカを手元に置いておけなくなってこの一家に預けられたらしい。
世間知らずで我が儘でクールな天然お嬢様。
カイトの事を使用人と勘違いしていてなにかとこき使おうとする。
一番大好きなのは美しい自分というナルシスト気味なところもあり。
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