割れた記憶の欠片 まだ粉々にはなっていなくて
かろうじて見える 誰かの微笑み

徐々に割れゆく欠片 きっといつか
その微笑みすら 粉々になって 忘れてしまうのだろう

「ねえ 君は誰なの」
きいても 雑音が邪魔をする 何も聞こえない

「君は僕の何なの」
きいても 欠片の中 映る誰かは答えない

どんどん割れゆく欠片 ああ
とうとう 自分が何なのかも わからなくなってきた

それでも 誰かの微笑みの映る欠片
その欠片だけは 割れないでほしくて 大切に
そっと つつみこんだ

「ねえ 僕は誰なのだろう」
きいても 自分を形成していた何か 欠片が割れるだけ

「僕は君の何だったの」
きいても 欠片の中 微笑む誰かは答えない

せめて 君の名前だけでも 知りたい
割れていない欠片 その中から 君を探す

見つからない 見つからない 見つからない

君は誰で どんな人

わからない 思い出せない わからない

誰かが微笑む欠片 ついに ヒビが
時間切れだろうか 他の欠片も 次々と割れる

ああ 何だか綺麗だな なんて
せめて 君の 名前だけでも 微笑みだけでも 覚えていたかった



気づけば 僕はそこにいて

辺りには 割れた何か これは
これは何だったっけ

覚えていない しかたない しかたない

頬を伝う水 これは
これは何だろう

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欠片と微笑み。

何となく浮かんだものを書きなぐっただけのものです。
記憶を無くしていく「僕」と彼自身の「記憶の欠片」、「その欠片の中で微笑む誰か」。「僕」と「誰か」がどんな関係なのかはご想像にお任せしたいと思います。

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投稿日:2017/06/30 18:55:11

文字数:573文字

カテゴリ:歌詞

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