【A】
ふたのかぶさった小さな 木のベッドには
瞳を閉じる君がいる 淡い花を敷き詰めて
ひっそりと孤独の夜に もぐってしまう
そのうち表情や声も 忘れてしまうのだろうか
【B】
触れられる距離にいるのに このもどかしさを
何度笑いかけても 溢れるのは細かい滴だけ
どうかお願いだから目を 夜が僕を笑う
そのうちこの心も 眠るように凍ってくのだろうか
【S】
覚めない夢に囚われた安らかに 穏やかに
近くにいるはずなのに こんなにも遠いはずはない
寂しさと悲しみを負う僕はただ 夢を追う
僕が朝を迎えても 君は朝を迎えられない
【C】
天使の吐息にとかされて とかされて とかされて
教会の鐘の音が響く頃 色が 音が 君が 枯れていく
【S】
明けない夢を恨んでは安らかに 穏やかに
近くにいるはずなのに こんなにも遠いはずはない
深く深く眠るだけの君はもう 夢を見る
僕が夜を越えても 君は夜を越えられない
【S+α】
手のひらにこぼれ落ちてきた温かい 君の音
もう離さないようにと 流れる滴をせきとめる
僕に満ちていたはずの冷たくなった 君の色
苦しくて吐き出す錆 僕らの果てない恋は 何と呼べばいいのだろうか
【A】
ふたのかぶさったちいさな きのべっどには
ひとみをとじるきみがいる あわいはなをしきつめて
ひっそりとこどくのよるに もぐってしまう
そのうちひょうじょうやこえも わすれてしまうのだろうか
【B】
ふれられるきょりにいるのに このもどかしさを
なんどわらいかけても あふれるのはこまかいしずくだけ
どうかおねがいだからめを よがぼくをわらう
そのうちこのこころも ねむるようにこおってくのだろうか
【S】
さめないゆめにとらわれたやすらかに おだやかに
ちかくにいるはずなのに こんなにもとおいはずはない
さみしさとかなしみをおうぼくはただ ゆめをおう
ぼくがあさをむかえても きみはあさをむかえられない
【C】
てんしのといきにとかされて とかされて とかされて
きょうかいのかねのねがひびくころ いろが おとが きみが かれていく
【S】
あけないゆめをうらんではやすらかに おだやかに
ちかくにいるはずなのに こんなにもとおいはずはない
ふかくふかくねむるだけのきみはもう ゆめをみる
ぼくがよるをこえても きみはよるをこえられない
【S+α】
てのひらにこぼれおちてきたあたたかい きみのおと
もうはなさないようにと ながれるしずくをせきとめる
ぼくにみちていたはずのつめたくなった きみのいろ
くるしくてはきだすさび ぼくらのはてないこいは なんとよべばいいのだろうか
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