黒く塗った爪 乾ききらぬ午前3時
流行りの音楽がテレビから鳴っている

わたしはただひとり 爪を見つめている
わたしはただひとり 諦めを噛んでいる

桜咲く4月に花が散る

黒く塗った爪 乾ききった夜更けに
激しい砂嵐がテレビから鳴っていた

わたしはただひとり ざらざらする静寂を
あなたのせいにした

夕立の8月に声が嗄れた

黒く塗った爪 突き立ててみた手のひら
ようよう白くなりゆく陽が見えた

わたしはただひとり 声を殺して
わたしはただひとり 薬指の黒を消した

枯れ葉舞う10月 あの花も咲こうか

黒く塗った爪 見ててもつまらないな
テレビのニュース また政治家が辞めた

わたしはただひとり うずくまって
わたしはただひとり ここにいるしかなかったんだ

粉雪舞う1月に あの掌を覚えた

わたしはただひとり 泣くこともできず
わたしはただ ここで 朝を迎えた

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ひとり寂しい女の子の話。
愛とか恋とかよう分からん。

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投稿日:2012/08/28 00:46:38

文字数:391文字

カテゴリ:歌詞

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