空を見るのは　嫌いだった
季節の変わり目も的確に教えてくれるから
晴れの日　雨の日　曇りの日
全部嫌い

見上げると　あなたが
そこにいるような気がして
とりあえず上を向いてみたけど
失ったものが　大きすぎて

世界は繋がっているなんて
よく言うけど
私はそんなの分からない
とにかくほんとに　嫌いなの

見上げてみたら
上に引っ張られるような　気がして
背伸びして　上を向いてみたけど
手を握りしめたから

何度も何度も　同じ景色を見ようとして
隣に並んでいたけど　それだけでよかったけど
上を向いたあなたの顔は　こっちに傾いてくれなかった

見上げても　あなたは
見上げたら　あなたは
戻ってくるの　隣にいるの
空を見上げて

見上げて　上を向いて
あったかいのがこぼれないように
これ以上　冷たくならないように
これ以上　注げないから
これ以上　

空と同じ色にならないように