十二階建てのマンションの最上階
燭台にそろえられた蝋燭は
もうトモシビ
俯いた少女に映える
バックコーラスに
痺れを切らして
叫んだんだ

こんなのはすべて
夢物語さ!

※ああ何て言ったって僕の
この腐りきった耳では
ひろえない毒りんご
持つ手も失っちゃって
掴めそうにもないや
ごめんね?
そろそろ店じまい


十三番目階段は今日も増える
怪談にあつらえた諺は
あれなんだっけ
横顔少女は歌い出す
詩吟の響きを嫌って
痛みを忘れたふり
願ったんだ

こんなのはぜんぶ
御伽噺さ!

※ああ一回転で収まんない
崩れ出す脳内妄想劇のなか
震える足がまた消える
掲げた明日もそっぽ向いて
拝めそうもないや
ごめんね?
そろそろお別れだ

気付いてしまったんだ
終わりのある未来地図にさえ
僕は生き残れない

※ああ何てこった僕たちの
この錆びれきった螺旋が
あなたを殺してしまうなんて!
まあいっかそれでいいや僕の
この腐りきった心の中
誰にも知られることもなく
消えてしまいそうさ
ありがと
願わくばどうかまた来世で

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
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ある幽霊のとある後日談

願わくば、君を。

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投稿日:2013/02/27 00:36:22

文字数:458文字

カテゴリ:歌詞

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