「傷跡」
word:Arukari
僕は一冊の本を読む、
それは物語であった
内容は只一人寂しい旅人の人生の話
さすらいの旅人は
沢山の傷を背負い生きている
時に死にそうになり
時に歩けなくなった
思い出は美化されてく
けれどこの傷跡達は
重く深くて旅人と僕の胸を締め付ける
傷跡を引きずりながら
町へ町へと歩いた
旅人は町で余所者のあつかい。
心に深い傷を負う。
何かに胸を打たれた
何かが聴こえた気がした
本の後ろからメロディ
悲しみのメロディ
悲しみは保存される
消える事はずっとない
重くて深い胸の内側に
かくされてゆく
涙が出るのはまだ軽い悲しみだから
旅人は最後、
本の最後にこう記した
「終わらないと…
人の心に旅は…」
僕は一冊の本を読んだ
それは人生の悟しで
内容は只一人寂しい感情と心の話
心は旅をしてゆく酷く
広い社会の中で
中傷や公害、いじめに風俗
不純なものばかり
つま先に涙を落とす
2度と歩けない足に
深くて辛い思い出の中
ボクは引きずって歩こう
偽りの世界を…
[ギカルチャーを…]
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