夜明け前に目が覚めた
仄かに色付く部屋の中
布団の中での心音が
世界の中身を反芻する
幾千の時を経て生まれたのは
リアルよりも残酷な時間でした
思い出すのは雨の音
取り残されたような
錯覚に陥っていた
Ah まだ終わらないのなら
今すぐ離してよ
布団の中での呼吸音
心の中身に触れようとする
儚く散りゆく花弁のような
微かな痛みがありました
思い出すのは燃える赤色で
忘れようとしていた
後悔の念に苛まれる
Ah まだ続くというのなら
消し去ってしまおう
僕は僕のままで
君は君のままで
それからの時間を
走り続けるのだろうか
昨日は昨日のままで
明日は明日のままで
これからの世界に
埋もれていくのだろうか
思い出すのは君と居た日々
何も考えることなく
笑っていられました
思い出すのは
雨の音と燃える赤色で――
二度と振り返ることなく
歩いていくしかないのだと
自分に言い聞かせた
終わりのあとに待つのは
いつだって始まりだけ
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