三日月サマが　教えてくれた
もう、会えないと　思ってた
いや　そう思ってて　イイのかもしれない
なにかが　ざわめく　小さな胸の中で

嗚呼　嬉しい　嬉しい　嬉しいケド
こんな気持ちにさせる人たちが
あの人たちのワケがない
ユニークな、皮肉ね
ヘンに、なるワ

せめて　せめて
迷子には、ならないように
小石の道だけは、横目に収めて
見失わないように　見失わないように
正体、見せたとき　咄嗟に、走ろう
泣くことのないように
泣くことのないように

抱きつく母と　泣きつく父と
そう、喜んで　笑ってた
いや　なにか、オカシイ　こんなの、ありえない
なにかが　囁く　嬉しい、だけど、こんな

嗚呼　嬉しい　嬉しい
虚しいよな
撫でる、父さん　包む、母さんが
捨てた、二人の　筈がない
幻覚か、魅惑ね
ヘンに、なった？

走り去るのは　私じゃなくて　あの二人
なにも言わずに　振り返りもせずに
だったら、なんで　こんな、幻想を
幸せを、見せたの？　答えてよ
三日月サマ

せめて　せめて
迷子には、ならないように
小石の道だけは、横目に収めて
見失わないように　見失わないように
正体、見せたとき　咄嗟に、走ろう
泣くことのないように
泣くことのないように
そう、決めていた、なのに