双軸(そうじく)の空間に鮮明に映写する
反抗と反撥(はんぱつ)と反逆の言葉を
造形と人間に感銘と羨望(せんぼう)を
閑散と幹線に乗客は不在のまま

相観の変貌と反感の変遷(へんせん)は
残酷で冷酷で兇悪(きょうあく)で滑稽で
悄然(しょうぜん)と呆然と街道を通過して
役職も約束も真意も哄笑(こうしょう)して

生まれた訳を 知る由もない
暗がりの中に 探し求めた本当
かき消され逝く もの達は皆
神様に要らないと思われたのかな

何れ自分だって

幽霊列車のお出ましだ
踏切のブザーが谺(こだま)して
町中眼を突き刺した
真夜中の悪い癖
ポルター都市は屑になった
孤独に馴れ合い疲れ果て
どうしてこんなにそうなんだ
惨めだ惨めだ
ラクガキ世界の住人が
叫ばないで生きてたんだ
真白(ましろ)悪魔に怯えたって
塵(ちり)が視野を閉ざしたって
こんなに哀しい幻想譚
他にある筈がないんだ
神様一人でかき刻んだ
ものだから

安楽と陶酔と幾許(いくばく)の洗脳に
網膜を透明に泡沫(ほうまつ)の眺望を
万象の端倪(たんげい)は両足を強殺(こうさつ)し
篝火(かがりび)に夢二つ焼跡の感慨を
壮大な膨大な甚大な損耗(そんもう)は
愕然と騒然と残骸の無音を
神経に膏薬(こうやく)を塗潰す混沌を
今際(いまぎわ)に慟哭(どうこく)の拡声を散乱を

戦争大火(せんそうたいか)の海上に
灯台の光は照らし出した
大衆 亡骸(なきがら)その隅の
真夜中の雫を
プシケー都市は滓(かす)になった
土気色の空にぽつり
どうしてあんなにそうなんだ
虐めだ虐めだ
ラクガキ世界の住人が
怨みすら押し殺したんだ
奈落の底に落ちてたって
首から上を焼かれたって
こんなに憐れな空想論
他にある筈がないんだ
神様だって一人きりで
灰になっていた

モノクロトーンの運命線
思考すら許されないまま
どうしてこんなにそうだって
思ってたんだ

幽霊列車の電線と
百年戦争の銃弾と
複雑怪奇机上論理
伝えられないまま
ラフリー都市は芥(ごみ)になった
似通った不安を抱いて
どうしてこんなにそうなんだ
惨めだ惨めだ
ラクガキ世界の住人も
叫ばないで生きてたんだ
両目がそっくり取れたって
痛くも痒(かゆ)くもなくたって
こんな素敵な被害妄想
他にある筈がないんだ
神様一人でかき尽くして
自分ももう終わりだなって

ねぇ 次その時まで
覚えてるのかな

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  • 非営利目的に限ります
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ラクガキの住人

第四作目。

誰も知らない寂しさの歌。

閲覧数:95

投稿日:2014/07/05 17:42:02

文字数:1,009文字

カテゴリ:歌詞

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