落陽七時半 煮え切らない街が
ベンチの足を揉む ひどく緩やかに
凝り固まったあたしの足腰
早く来ないかな
引き合い寄せ合い 離れ泣く道化達
街は皮肉り顔で囁く
こんなあたしはベンチで一人ね
まだかな 早く来ないかな
足元舞い降りた 白鳩の紳士が
声柔らかに話し掛ける
「こんな所で一人とは、なんと不憫な」
「あら、そうかしら、お生憎様」
だって寂しくなんてないもの
桜泣き叫ぶ灼熱のオペラ
きっとあたしは草臥れ貴婦人
宵覚ましの謳を 唄いましょう
眠れる森の嘘吐き少女に
アkネサミ アケラd
猛る灼熱が咽び泣くロンド
きっとあたしは酔いどれ娼婦
腕筋を伝う水をひとしずくだけ
枯れた菖蒲に分け与えるの
Eチイコweオk アケラd
欠けた時計は夢うつつ
どうともなっていたわ
止まりなさい 息を吐かないで
夢の蝶は 夢に溺れ熔けたの
けれど
きっとこんなこと望まれていないわ
だってあなたは笑っていないでしょう
無理矢理廻したアラーム螺子巻き
ほら、取れてしまったじゃない
「 そうよ、そうよ、
時計を棄てればいい!
誰も困りはしないのだから
そうよ、そうよ、
見えなくすればいい!
誰も見ていやしないのだから!!
半月神様、どうか許してね
これ以上は もう 待てないの 」
解れきったベンチの足
動かない私の足腰
皺くちゃ笑顔の街があたしに諭す
あなたはもう来ないのね
分かってはいたけれど
綿埃すさぶベンチは
今日も何食わぬ顔であたしを見る
あぁ、これが、これがそうなのね
誰かが歩いた 『closet road』
その一人に過ぎないの
伸ばした足は億劫で
歩き方など忘れてしまった
もう、いいの
私は大丈夫
隠れんぼだけは得意だから
遅れてやって来た
あなたには見つけられないわ
羽根を失くした色白カラスは
もう、そこにはいないもの
さようなら見知らぬ人
あなたは私を知らないでしょう?
さようなら見知らぬ人
私もあなたは知らないわ
あなたも私を探してる
目覚ましはもう 鳴り止んだ
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