目が覚めたのは、月明かりが眩しかったからだと思う。ゆっくりと起き上がると、私はベッドの上にいた




部屋を見渡すと隅っこで丸くなり寝ているリイトとライト。そしてベッドの端に頭を置いて寝ているヒイトが。…帰ってきたのか





あれ…?ヒイトを出迎えた記憶はない。私なにをしてたんだっけ?夕方カイトがエラーを起こして…それからは…?






思案の波に飲まれそうになって
いると、ヒイトがゆっくりと顔を上げた。ヒイトはフワッと笑う






「……気がつきましたね。調子はどうですか…?」


「あ…平気。…ゴメンねヒイト。お帰りなさい」


「……ただいま、マスター」







ヒイトの調子は良さそうだった。身体を本当に変えてきたのかが
疑わしくなるほどに




でもヒイトは嬉しそうな様子ではない。真剣な顔で聞いてきた







「マスター…。兄さんと、何が…あったんですか?」


「あ…?カイト……」






名前を聞いた瞬間、夕方あった事が頭を駆け巡った。……無意識に身体が震え始める。ポツポツと、言葉が口から発っせられていく





「カイト…エラー起きて…二人を傷付けようとして……庇ったら、私の首……絞めて……。」


「…マスターもういいですよ…」




ヒイトがもういいと制止をかけても、言葉が止まらない




「私、最後…停…止の…コード、カイトに…!」


「マスター!!」






とめどなく涙がこぼれ、落ちる。そうなりながら話す私を止める
ように、ヒイトが私を抱きしめた







「もういいです…!ごめんなさいマスター…!僕が聞かなければ、よかったのに…!」


「ヒイト…。私、カイトの異変…心、気づいてやれなかった…。
停止コード…言っちゃった…!」




涙と後悔と自責の念がとめどなく溢れる。ヒイトは抱きしめる腕に力を入れた





「カイト…ゴメン…ゴメンね…!私…私…!」


「…マスター。今は泣けるだけ…泣いて下さい。……兄さんだってマスターを責めないから…」


「ヒイト…!カイト…!ゴメン…う…うあああぁぁぁぁ!」






私は涙が涸れるまで、ヒイトの胸で泣いた。ヒイトの温もりが酷く優しくて、心が軋んだ…






ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

KAITOと種っこがやってきた43

これは内容は当初とは違うが書くと決めていたシーン。大泣きするマスターが書きたかったんです…←

泣いているときに誰かの温もりがあると、落ち着くものですよね

明日は兄さんの処置を行動へ。
兄さんはどうなるのか!←

種配布場所はこちらです
http://piapro.jp/content/?id=aa6z5yee9omge6m2&piapro=f87dbd4232bb0160e0ecdc6345bbf786&guid=on

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閲覧数:157

投稿日:2010/02/19 21:26:42

文字数:962文字

カテゴリ:小説

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