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ぼんぼり照らす 部屋の片隅で
幽かな灯り それだけ頼りに
外は暁 光差し込んで
揺れ動く影 一人しか居ない
眩く照らすほどの 輝きなんて要らない
仄かに見つけられる程度で 良い
認めた手紙をあの星に捧ぐ 届け届け
誘われない様に
あの暗き夜の深淵の底に…
そこはかとなく 忘憂の心で...蒼い星
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『陰徳の陽』
もう 歩き疲れてしまった
何処までも続くこの小径 終わりは揺れて
立ちつくす陽炎に邪魔されてしまう
ぼやけた視界 差し込む光は頭上から
青く ただ青く霞むことすら知らぬ天で
今もその身を燃やし続けるモノに
軽く手を翳してみた
私の手は紅く透き通り碧に溶ける
形在るのに ひどく見えないの...陰徳の陽