Cheshire

今日は君に何話そうかな
どんな物語伝えようかな
僕の気持ち込めたstory
全て君に聞いてほしいよ
眠り姫みたいな君の傍で
今日も僕は物語紡ぐよ
どんなに拙い言葉でも
どうか聞いていて
空は黒く塗りつぶされ
景色白く染め上げられ...

現実壊しちゃって
事実壊しちゃって
妄想映しちゃって
上書きされた新たな空間
私は仮想なのです
私は空虚なのです
少女は一人で無表情に
誰かに語りかけて
少女は一人で無表情に
誰かに話しかけて...

「君と私はずっと一緒なの」
呟いて、呟いて、微笑む
「君と私はずっと一緒なの」
囁いて、囁いて、泣き止む
世界中でたった一人
愛すべき彼を見つけたの
世界中でたった一人
彼のこと私は愛すの
金色の甘い甘い
蜂蜜みたいに...

この他人だらけの世界で
君はまた目を逸らして俯いてる
不安そうに心細そうな背中が小さく震えて泣いている
ねぇ君は君を嫌いでも
ねぇ僕は君が好きなんだ
だからこっちを向いて
僕と一緒に笑ってよ
ネガティブな想い
切り裂いて
キラキラした想い...

繰り返される無意味な日常
キレイゴトに包まれた醜さ
こんな世界に意味はないでしょ
私行きたい場所があるの
案内人の白いウサギ
時計ばかり気にしてる
ウサギを追えば
私もアリスになれるわ
綺麗な真紅の薔薇に
日の当たらない森...

日常を非日常へと変えたくて
嘘を真実に仕立て上げ
とある愛された童話へ
僕は密かに逃避する
案内人の白いウサギ
時計ばかり気にしてる
ウサギを追えと
誰かが僕を唆す
血まみれの薔薇に
日の当たらない森...

空が闇色に闇色に闇色に
ああまたやってきた
漆黒を照らすモノなどなく
ただずるずると黒く
神経質な叫び声が
音量重視の怒鳴り声が
頭に耳に反響して残響して
うるさい黙れ今すぐに
空は闇色に闇色に闇色に
ああまだ過ぎない...

ぐるぐる巡るセカイの
端っこでうずくまっている
僕の存在意義は何？
呟いても答えはない
セカイは目眩がするくらい
色を変えて酔いそうになる
あやふやになった僕は
寂しくて消えてしまいそう
オルゴールにのせて僕を呼ぶ声
それは何処から聴こえる？...