日常を非日常へと変えたくて
嘘を真実に仕立て上げ
とある愛された童話へ
僕は密かに逃避する


案内人の白いウサギ
時計ばかり気にしてる
ウサギを追えと
誰かが僕を唆す


血まみれの薔薇に
日の当たらない森
殺戮好きの女王は
まだ見ぬアリスを恐れてる

貴方は禁忌を犯しましたと
白いウサギが嬉しそうに
ニヤニヤ笑いの猫は
ようこそと言ったきり現われない


狂ったお茶会に止まった時計
終われないティータイム
三月ウサギが愉快そうに
アリスの行く末を語っている


アリスは何処へいった?
殺戮好きの女王が問い掛ける
アリスは何処へいった?
女王に答えを教える者はいない


白いウサギが一人で現れ
狂った時計を気にしてる
でもついに時間切れ
案内人としての役目はない

アリスをアリスを捜せ
驚くトランプ兵たちに
真紅のドレスを翻し
殺戮好きの女王が言う


歪んでしまった不思議の国
物語は正確になぞられることなく
破滅へと導かれてしまう
これはきっと僕のせい


アリスにアリスに殺されると
女王が一人怯えて泣いている
僕が吹き込んだ真っ赤な嘘は
彼女を確実に蝕んでいく


行われないクロッケーに
作られない女王のパイ
壊された真のストーリー
錆び付いた歯車が時を紡ぐ

泣いている殺戮好きの女王に
僕が吹き込むある提案
女王に昏い声で語りかける
こんな世界壊れてしまえ


アリスをアリスを殺せ!
血に染まった剣握り
真紅のドレスを翻し
殺戮好きの女王が叫ぶ


止まった時計が動き出す
キャストはついに揃ってしまった
愛らしいアリスに微笑んだ
全てが僕のシナリオ通り


アリスをアリスを護れ
目覚めたヤマネが僕に囁く
だけど助ける為のその言葉
帽子屋に口を塞がれ声にならない
アリスは女王に気付かない
ただ無邪気に笑ってる
真っ赤に染まった剣が唸り
笑顔はコトリと堕ちていく

彼女を失った物語は
急速に変貌していく
確かに望んだ展開だけれど
狂った世界では意味がない

非日常は悪趣味な作り話へ
殺戮好きの女王が僕を嘲笑う
非日常を覗いた代償は高く
僕はアリスを抱きよせ微笑った


何でもない日を祝おうじゃないか
誰かの浮かれた声が煩わしい




ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

Un birthday?

歌詞の通りあの有名な童話がモチーフ。
一応別バージョンもありますよ?
見てもいいかなーって思ってくださった方はぜひっw

閲覧数:68

投稿日:2010/10/31 08:35:14

文字数:936文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました