沙飛

横をすり抜ける人　立ち止まる人　流れて行く雲、時　風は僕らを　揺るがす　
追い続けて　走っては　届かなくても　また走った　
君の背中、また小さくなって　色織り成す　風に
ふわり、ふわり　ふわり、ふわり　花舞う中を裂き 強い風を生み出してく
ゆらり、ゆらり　ゆらり、ゆらり　コタエのないカタチ 絡まる...

過ぎ行く時の中　赤き頬　白い道には
一人歩む姿　長い影をつれ
　
心に残る声　曇る目に　映る白さは
今よりも白くて　花のように舞う
「行かなきゃ」「どう（お）して？」あんなこと
「嫌だよ。そんなの」駄々をこね
「ごめんね。行かなきゃ」はなした手
「どう（お）してなの？」　繰り返した
さよならの代わり...

低い空に　舞い散る雪
響く鐘の音（ね）が　まじわり消える
灰色に染まる町　冷たくなってゆく手も　
ただ一人見つめる景色　全て全て――
モノクロの世界に　奪われてく記憶
色をなくした音（おと）　誰も聞こえない
染まる町を　見下ろす窓
冷たいガラスに　そっと触れては
よみがえる、伸ばした手　温もりを求め...

目覚めた時は　そう、全てが手遅れで　
（めざめたときは　そう　すべてがておくれで）
消えないネオン灯　眠らぬ町のなか
（きえないねおんとう　ねむらぬまちのなか）
ダウンループ
ダウンループ　全て踏みにじる
　　　　　　（すべてふみにじる）
ダウンループ
ダウンループ　雑踏がおそう
　　　　　　（ざっ...

光る木漏れ日の中　駆け抜けてゆく
響く下駄の音は　空高く澄みて
風を集めて回る　薄紅の羽は
止まることさえも知らず　ただに回る
あなたの背中追い　手を握るは――
まだ幼くて　その意味　わからずに
あかき紅を引く口　結い上げた髪
禿（かむろ）引きつれ歩く　宵闇の町に
強き光、湛（たた）える目に映る景色...

深い　神海に
沈む　貴方は
消えてゆく
静かにと
深い　蒼さは
広く　無限に
離れる手
音も無く
一人　歩く
想いを歌へと...

いつもなら　気にも留めない言葉
いつもなら　視線さえも投げかけない
あなた　気づいてる？
グラス　照らされて
雫　落ちて、ガラスのようにはじけ飛んだら
いつもなら　瞳を見てまっすぐ
いつもなら　あなたの視線も気にならない
当たり前のこと
意識しちゃって　あなたの前で私を保っていられない
強気なその瞳...

優しい色に染まる町をガラス越しになぞる
脱ぎ捨てたままのハイヒール　背伸びはするものじゃない
白いカッターシャツも　くたびれて格好がつかない
いつもと違う日常を　自（みず）から望んでいたのに
いざ、となればこんな日は　必要だったのか？と思う
空の色、濃く深く　巡る感情は重く
　
逃げ込んだのはバスル...

部屋の明かり　風にゆれて
君が歌う　知らぬ歌
身体ふるえ　隠せぬ心
嘘の笑顔でごまかす
君は言った「大丈夫だ。そばにいる。」と。
優しい声がこわばる私を解（ほど）く
黒い空から　舞い散る　
雪をすくいあげては　私に微笑んだ
叶うことなき　この願い
言葉にすれば　どうなる？...

鏡の中の色の無い私　見つめた
笑顔振りまくための仮面をはずした
鏡の中映る本当の私　つぶやく
「昨日まではうまく笑えたのにね」　どうして？
本当は　wanna say i love you　
あなただけに見てほしい
周りの人からの「かわいい」だとか「きれい」だとか一切いらないから
wanna say...

一人立ちつくす　君がいなくなった
望んだどうり　君がいなくなった
なのになぜ？　締め付ける？　息が出来なくて
あの笑顔　忘れたい・・・　出来るわけないよ
カラダが急に動き出した「お願いだから・・・」とつぶやく
「この道を歩いていて」と祈る
息を切らして　君の影を追いかける...

誰も知らない　ある場所で
誰も知らない　暗い部屋
誰も知らない　存在
冷えた床に　閉じた窓　光などはない
一人座り込んで、ただ閉ざし続けた
窓の外　聞こえてきた　私を呼ぶ　声が
開こうとする　窓押さえ
光を断った　つながりも
全て照らす　光などは　いらぬものだった
悪いところまでをも照らし出すもの...

森深くの少し小さな家には　かわいらしい娘が一人で住んでしました。
ある時、遠くのお城から手紙が。
「今晩の舞踏会にあなたを招待します。」
どうしよう？！！ドレスも靴も古くてみすぼらしくて着てゆけない！！
そうだ！こんなときは！！優しい魔女さん助けて！！
そうね！そうよ！そうよ！魔法があるじゃない！
...

ふわりと優しい風がそっと　ほっぺにふれたら
さぁ、お昼寝の合図ね。
「ふぁー・・・」　大きな欠伸　まくらに頭をあずけたなら
夢の世界へ
水面に　光が見える　
何・・・？　口からは泡　
嫌・・・！　誰か助けて！　そう思う、と
あなたの青い顔　覗き込んでた
どうしたの？　言葉にしようとしても　声がでなく...

あなたは誰なの？
わたしの中にいて、同じ姿、形。
違うのは瞳（め）の色。
あなたの瞳（め）は綺麗な赤で
わたしの瞳（め）は灰で
いつも　そう、ガラス越しに向き合っては手を合わせ見つめ合っている。
このガラス壊したいのに　叩いてもびくともしない　嗚呼
ねぇ？どうして？ワレナイのかな・・・
気づいたら祈...

気まぐれな空模様
憂鬱な雨粒も
こんな空は誰も望んだわけじゃない！
だから！！変えてあげる！
綺麗な空に！誰も皆（みな）笑顔になるような！
（jamp to sky!)雲を蹴散らして！
（fly the sky!）透き通った空が
（clean the sky!）よく見えるように！
(Please l...