タグ「改変自由」のついた投稿作品一覧(15)
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ふたり あわせた手のひら
いつも 冷たい温度に
灯る光 届けて君をあたため
共に紡ぐ 願い
ああ いつか触れる別れ
知らずに 今を生きて
儚く 笑う意味に
気付かず 眠りについていたよ
閉じた 世界の片隅
君はもう 知っていたんだね...零ゆ少女
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突き刺した赤羽根ひらり
溶けるように消えてひとり
積み上げていく惜別を
花と散らすだけ
そっと束ね 振りかざす
陽炎に揺れて
藍色に時をなぞれば
押さえつけた箱を開き
何を厭わない運命(さだめ)
終わりを見届けて...Black syndrome
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後姿を追いかけて行くのは
私に気付いてとただそれだけ伝えたくて
振り向いて笑ってくれるのなら本当は
誰だって良かったの
いつか夢見た 明るい優しさ
求めては彷徨う
過ぎてきた日々 助けてと叫び
影の中にひとり
深く落ちていく
誰か私のことを愛して...Give me some loves
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立ち尽くす虚しさに
耐え切れなくて 見つめた砂の城
遠く見える窓辺へと 映る誰かの横顔が
責め立てるように動かない
美しく脆いだけの叫びに
(I feel so sad)
凍りついていく世界をただ眺めて
見上げた青は冷たいまま
ほの暗い光は押し負けてついに
静寂は闇夜に染まりゆく...Existence
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澄んだ朝焼け 風に揺れる葉
飛び出した道を 歩いて
いつもの町 見回したなら
些細な違いに気付く
雲の流れ 青空の色
パレットに滑らせて泳ぐの
爽やかな朝 変わらない道
ゆっくり見つめよう
角の街路樹 緑に光り
花も咲き誇る ふわりと...Morning Road
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朽ちていく時計
刻む日々
なだらかに季節過ぎて
年月(としつき)数えて昼下がり
静かに時告げ 時計塔
震える小さな一日の
隣に響いた鐘の音は
薄暗い僕の思い出さえ
照らし出してまた進んでいく
刻む足音はひとりぶん...時計塔
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移りゆく記憶
広がっていく物語が
朝露に溶けた
冷たい街を色付ける
冴え渡る蒼の空に
手を伸ばして紡ぐ音
踏み出した影にはもう
戻らない現在(いま)でも
遠く 広がる
明日へ 近づいてく...Flap
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騒めきは去り 風の音が頬を撫でる
刹那の吐息を絡ませ
月が照らし出す2つの影 艶やかに
触れた指先 離さず
宵の闇が掠めていった渇く景色に 身を委ね
2人息潜め囁く
草木が刻む夜風の軌跡に合わせ
憂いの歌声 途切れず
見せ掛けでも 偽物でも 厭われることのない自由さえ
全て瞳の中閉じ込め...眠れる森にて(仮)
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窓辺に行き交う人の
陰間に 残る記憶
ひそやかに 思いを馳せる
君のいない 街中のリズム
木陰に寄り添う あの頃が
思い返せば あまりに遠くて
目を瞑る 私の
眠りの中に 君は残らない
思いを託す先さえ消える
突然すぎる別れのせいで...Sketch
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吹き付ける 冬の風も
少しずつ和らいで
もうすぐ 弾む朝日が
こぼれる 季節になる
いつの日か この時間を
思い出す 日が来たら
笑って 懐かしめるように
精一杯の 今を過ごそう
君が 怖がった明日は
確かに 僕を導いてる...未来
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手向けの花を贈りましょう
もしもあなたが望むのならば
ひっそりと散りゆくあなたへの
冷たい青色の小さな花を
(I sing for you...)
月に歌声を乗せて
背を向けて君とさよなら
いつか僕が向こうへ行っても
二度と出逢うことのないように
(I sing for you...)...さよなら
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視界にちらつくプログラム
かけらを集めてうたを紡ぐ
収録はデジタルフロア
たちまちステージに変わるから
さあありったけの
心今叫んで
どこか誰かに届きますように
たとえばあなたの知るはずのない
ずっと遠くの人たちへ
記憶積み重なるメモリー...sending
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緩やかに駆け巡る風が撫でる
孤高の一輪花
透明なさやかに映える麗らかな光の
世界に消える花びら
陽炎に
照らし出す
零れては
また落ちる
瞬間に
静けさに響く音は...風想花
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桜色 見慣れない景色に
新しい 出会いを夢見てる 朝
今はまだ 震える手のひらに
不安が 渦巻いているの
どんな 色に出会えるのだろう
鮮やかな私だけの 特別な今日
春空 まわり巡る季節に
またひとつ 積み重なる奇跡が ほら
この先 過ぎてゆく日々に多くの
意味を与えてくれる...春、息吹
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雨に嘆く君の横顔が
届かないほど遠くなってく
叶うなら もう一度この手で触れられたら
何度も 求める想いは嘆きに変わる
空の部屋にはまだ君の
使い古した望遠鏡
覗いてみても満たされる
こともなく悲しみの押し寄せる
時計の針が止まってしまった
君を置いてく私...面影