神宮寺遊風稜の投稿作品一覧

みっつ数えて空見ると
ふわり舞いゆく白き真綿（はな）
まるで花の降る如く
世界を白く染めてゆく
全てが白く染まりゆく
世界に私はひとりきり
空を見上げてただ願う
みっつ数えて空見ると
ふわり降りゆく白き光（ほし）
まるで星の降る如く...

ふわりと舞い散る落ち葉
鳥の羽根のようだと思った
空から落ちる羽根のように
ゆっくりと地面へと下りてゆく
かさりと音を立て地へと積もる
まるで雪のように
まるで人の心のように
この思いもあの葉のように
あなたの中に降り積もって欲しいと
そう願ってしまう私はなんと愚かなのだろう...

季節が残した希望を胸に　私は空を見上げた
眩しさに目を細め　逃げるように視線を逸らす
風が頬を撫で　涙を空へと還（かえ）してくれた
季節が廻る
私はあと何回季節を越えられるだろうか
出来る事なら君と季節を超えられる力が欲しい
あの日からずっとそれだけを願っている
叶わないのは解っているのに
私達の未...

海を泳ぐ魚のように
空を舞う鳥のように
地を駆ける獣のように
自然とそこに在れば良い
命短し運命（さだめ）の基（もと）に生まれし我らには
空を飛ぶ翼があり
地を駆け回る足がある
命のある限り自分を示せば良い
空を地を全ての命の鼓動を感じ
全ては自分に還って来る...

地に落ちる太陽（ひかり）
月光りが陰（かげ）を生み
闇がニヤリと笑う
「後ろの正面は誰？」
沈む月（ひかり）　昇らぬ太陽（ひかり）
闇に潜む陰
怪しく響く笑い声
「最後に残ったのは誰？」
篭女（かごめ）　篭女（かごめ）
「ねぇ」...