若葉なびかせて　風は空まで運んだ
天に凍える金の月　見下ろす世界は色も見えない

乾く掌に　淡き花びら包んで
小指結んだその赤に　繋がり信じた夢は儚く

冷えた街に染みわたる　響く靴音
雨音どこまでも　君の音隠した

一人残され金の月は
巡り巡る　夜をこえて
細い組紐　僕を支えても
募る思い零れゆく

　
雲は流れてく　かかる山の端途切れて
霞む景色に舞踊る　花びら幻さえも映した

繋ぐ掌の　触れた温もり遠くて
風に願った夢だけが　手繰った想いを乗せて駆け行く

暗い夜に思い出す　心戻らず
途切れた赤い糸　童歌（わらべうた）孤独に

一人炎に何が見える
めくりめくる　想い燃えて
映る幻　透ける花びらに
君はいないはずなのに


乾いた心　虚ろいだ想いだけが
欠けて消えまた満ちる　永久の月の唄を

何を探してここで果てる
廻り廻れ　つむじ風は
夢を絡ませ　切れたぬくもりと
残る糸は鮮烈に

一人残され金の月は
巡り巡る　時を越えて
いつか月まで響く声乗せて
風よ纏え花衣（はなごろも）


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■ひらがな歌詞■

わかばなびかせて　かぜわそらまではこんだ
てんにこごえるきんのつき　みおろすせかいわいろもみえない

かわくてのひらに　あわきはなびらつつんで
こゆびむすんだそのあかに　つながりりんじたゆめわはかなく

ひえたまちにしみわたる　ひびくくつおと
あまおとどこまでも　きみのおとかくした

ひとりのこされきんのつきわ
めぐりめぐる　よるをこえて
ほそいくみひも　ぼくをささえても
つのるおもいこぼれゆく


くもはながれゆく　かかるやまのはとぎれて
かすむけしきにまいおどる　はなびらまぼろしさえもうつした

つなぐてのひらの　ふれたぬくもりとおくて
かぜにねがったゆめだけが　たぐったおもいをのせてかけゆく

くらいよるにおもいだす　こころもどらず
とぎれたあかいいと　わらべうたこどくに

ひとりほのおになにがみえる
めくりめくる　おもいもえて
うつるまぼろし　すけるはなびらに
きみわいないはずなのに

かわいたこころ　うつろいだおもいだけが
かけてきえまたみちる　とわのつきのうたを

なにをさがしてここではてる
まわりまわれ　つむじかぜは
ゆめをからませ　きれたぬくもりと
のこるいとはせんれつに

ひとりのこされきんのつきわ
めぐりめぐる　ときをこえて
いつかつきまで　ひびくこえのせて
かぜよまとえはなごろも

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