2430aの投稿作品一覧
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銀河の中 切り取った
水中トンネルを行く
足音は小さくひとつ
満天 光る 魚の下
誘えなかった誰かを
思って沈んでいるの
鯨もうみへびも知らず
床を見つめてる
渇いた屋根に隠れ瞬くのは
美しくて かなしい星...【曲つけて頂きました】 プラネアリウム
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咲いて まどろみに飽いたマイソロジ
浮かせた無機物と君のうわごと
「思い出なら 何処へだって連れて行ける」
笑うくせに、笑うくせに。
言葉が足りないんだ
ねえ そこは 花のない風景
誰にだって きっと 描けたんだろう
眩しい泡を 青に乗せて
もう一度 その指から 波紋、展げて。
さいて まどろみ...【応募採用】 ルシッドブルーの水槽 【曲つきました!】
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声があんまり情けなく 震えるので
紙に乗せようとした言葉は
固まったインクに 邪魔されて
今日の呼吸に溶けだした
薄まって 薄まって 澄んでいく
いつまでも色濃くは居れなくて
揺らめいて 揺らめいて 昇るさきに
見付けるのはどんな光でしょう
ほらまた、
君への想いは 伝えられないまま...【曲つきました!】 ソルスティス
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乾燥 水槽 ふたり 夜のなか
出会えた鼓動と 違う呼吸
日毎が変わらず 明けて 褪めるなら
昨日も 明日も 浮かべたまま
まだ 遠い 言葉は蚊帳の外
帰る場所は、もう
潤んだ指さき 追う無力と
願って 触れては消ゆ 想いをさえ
あるいは体温 嘘を着せてしまえば
今すら 捨て切れるのでしょう...【応募採用】 魚思 【曲つきました!】
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それは パッとした衝動で 赤い赤い夕焼けを見たので
お約束みたいにカラスが 横一列
君と眺めてたいな
それも はっとした瞬間で 青い青い流星を見つけて
ダメで元々と願いを かけたけど
君と一緒がよくて
居なくても 端々に 映る姿はどうしてだ? って
分かってはいるんだけど
ありきたりじゃ嫌な つまら...【曲つきました!】 プレタポルテ
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甘いのは君の呼吸 苦いのは咳のひとつ
背中をさする手は遠くに置いてきました
冷蔵庫に冷えたサイダー
その気泡が、願うままに往く切符に変われと
夢見た朝はいつも 想いの端が冴える
すこし焦った心音はくすぐったく
どうにかその最中から 掬い上げてほしくて
今朝もまたそう、宙を掻くのです
甘いのはその喧噪...【曲つきました!】 モノロオグ
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晴れの海
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取り囲む、包み込む(加工違いで4枚)
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泡をはいて 鼓動をした
すくえない僕らの最初の話
空の深く 海の天辺にも
たどり着けなかった 最後に添えて
漂うばかり 笑ってばっかり
唇のクエスチョン 消せないよ
嘘みたいな記憶を抱いて
抱いて落ちる そこが無重力
押し潰して 淡すぎる夢ならもう
まぶたの裏で溶けてしまえ...【曲つきました!】 淡色花の一燐を
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固く結んだユメがほどけて消えて
背伸びだけじゃ足りないセカイに泣いた
想い出 繋ぎ留めておきたくて、僕は
小さな両手にハサミを握りしめて
色に溢れた景色を切り取って
また真っ白なカンバスへと
花を描くよう ツギハギ貼り付けて
そのたび 涙と傷痕 作っちゃってさ
絆創膏と ずっと 指きり
いつでもそう...【コラボ】 コラージュ 【曲つきました!】
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君の孤独を想うとき
そっと夜空は口を明ける
コンクリートの罅 雨垂れの残花
そして爪先に触れる涙
君の心をなぞるとき
しんとした空気が月を洗う
また一度冷えて 鋭くも白光
僕は行き違う 架線の下
釣鐘草が鳴いた 窓には空想
喧嘩したすぐあとで どうして笑っているの...【曲募集中】 シュルテの挽歌
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虹の向こう側 君の背中が揺らいだ気がした
暮れなずむ夕映えをさえ
吐いた息に追い越され いつの間にかそらのはて
気の済むまで帰っていけ
形振りかまわず叫ぶ遮断機 済し崩しにされたきり
呆れるような街を映してこの目ももう黒くなった
腕に抱いた思はくも外れてそのうち消えるなら
ささやかな色片付けて三度目...【コラボ】 群青 【曲つきました!】
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気も遠くなるような この宇宙に魅せられたの
詰めこんだ コトバは 細い手に 抱きしめていくよ
憧れも 希望も 反射して 光るすがた
ボクの目に映るは 恋人みたいな衛星
いまに届くからね、と 絵本に見た牡羊座のよう
神話が落としたユメさえも 拾い積んでいく
漂う夜にも沈まない ワスレモノだってないよ
...【曲募集中】 ○×△と恋の月
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それはね、まだ言葉を知らない本のページ
星灯り わずかなそら そう云って始まった
いつかは涙に濡れた あのひとこと 詩に変えて
ちいさな音符に托していく
誰かに覚えていてほしくって
それはね、まだあなたに会えない僕のように
月の闇 かすかなかぜ そう云って終わるもの
もしも 生まれ変わることが
この...【曲つきました!】 プレビュー・プレリュード
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何にもない場所で待ちぼうけてるあいだ
考えてた話 これから始めるよ、
――残念、手つかずのままの空と、
あの青ざめた指先も、
しんと静かに冷えていった音、遠く千切れた面影さえ、
泡のひとつを抱いて離せない花は、明日にも息を閉ざすでしょう
哀しまなくてもいいよ
この世界は今さっき、ほんの五...【応募採用】 Last/L 【曲つきました!】
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天末線の畔 流した花の行方
声はほたりと落ちて 渇く地に手を付いた
そして わたしは月を乞う獣の様に
毛嫌うべき感情の侭 吼ゆ
雨に問う
いつかなら応えてくれますか
寄せ返すその度 朝が遠退く
この夜はもうあなたを喪った そう知りながら
今にも壊れそうな硝子の慟哭と往く
瞑る水平の涯に 流れた花の記...【曲募集中】 在りし日の歌
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世界をいま創るなら
コルク色のなみだ 君を閉じ込めて
この手のひら 祈るように抱くんだ
ねえ そっと 指切りしようか
白い匂いは溶けて もういかなきゃ、って
残念そうに 笑ってた
こわい夢見て さびしい唄を聞いて
泣いていた夜だなんて 嘘みたい
まばたきと浅い呼吸 不器用に重ねてた
気付けば 濡れた...【応募採用】 picture jasper 【曲つきました!】
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宇宙を睨むように 目を凝らしても
見付けられないのは その心の奥
誰より近くて 寡黙なきみの
好きな言葉も 私は知らないから
夕日になぞるあの海岸を 落ちないでと
後ろから見てたような影も
きっと、私だった。
いつだってそっと支えてくれた
溶けるほどの優しさも 返せやしない しないままで
私の知らな...【曲つきました!】 but, my sweet stellar
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[A1]
翼のその先まで 黒く染め上げられたのは
もうずっと途方もない 昔についたひとつの嘘
[A2]
そのとき羽根は銀色 きらり眩しく光っていた
言葉が不細工としても 確かに話も出来ていた
[B1]
あの日に見たのはまぼろしではなく
まして嘘など吐くはずもないでしょう?
[S1]...【曲付けて頂きました】 crv 【烏座】
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『ほんのささいな心の底を写した、二枚の青い幻灯。』
揺らいでみたり 転んでみたり
名前も分からないその経緯
泳いでみたり 浮かんでみたり
大切な返事を待ってる
跳ねてもすぐに 取り戻す地面
重力忘れるのはただ一瞬
立っている幻想 座ってる現実
出来ないなりの精一杯
ほんと些細だ 出会えたそこは...【曲募集中】 ピアサイダー
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いま流行りの隕石が きりんの軌道に乗っかったら
紫の銀河にひとつ 波紋が跳ねるまで お昼寝を
名前もない空の上 しぼみかけのライナー
掬った透明の、無色の、深い藍で 行き先をあげる
示して 照らして 指差して 天青石
踏み忘れてた 歩道橋の五段目
ズルした? ウソした? 寂しがりの手のひら
大好きだ...【曲つきました!】 アズライン
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息を吐く 透明の流氷のあいまに
映り見る星空は 何も語らない
流れ着く 幾つもの気球の欠片
誰の居た面影も 雪に滲んだ
昨日も今日も明日も変わりはなく
冷えた空 星も凍った北極点
ポーラーベア、
きみによく似た白い朝に
僕は、ただ眩しい恋を知った。
夕映えに沈みゆく 青い飛行機...【コラボ】 気球ティアと白の朝
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パラソル
足止めた ある日のゴミ置き場
いつかを匂わすラジカセ 一ツ、静かに佇む
其れは、
兆しもないままにざあざあと叩き付け
「遠くの雨音さえ拾うのです」
あなたの声で云う
混ざらない 交ざりはしないのに
それでも此処で恋い焦がれてる
聞かせて、逸るな、 と...【応募採用】 パラソルワールド 【曲つきました!】
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魚から人への、叶わない恋のお話。
自作歌詞「魚思」の内容を小説化したものです。
作詞の際のテーマ「体温」「伝えたい、けど伝わらない」を引き継いだものとなっております。
・文体がどことなくライトノベルかもしれない。
・こちらにアップすると字が詰まって読みにくかったので、改行を多く差し込んであります。
...【小説】 さかな、おもう。
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弓を張った月に云えば許してもらえるでしょうか
すこしだけ手を休めて 余り物を分けてくれるでしょうか
悲しみを知らん顔で捨てていった あの最初も
口を切って 零れ落ちた 言葉の意味も
雨は空模様に きらめく傘
遠ざかっていく日毎を 君は閉じ込めた
夜は街外れ 明かりは人知れず
それでも眠らずに指折り ...【コラボ】 C'est la
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笹の葉の香りと 舞うカササギの群れ
憂鬱の七月は 懲りもせずに
遠く離れた星から的外れ勘繰り
川を挟む二人は 背を向け立っている
作り話はいつまでも空想のまま
芽生えぬ想い これ以上距離が縮まることもない
終わりを感じないのは
始まりが来ないから
名前も知らないままで
どうして恋など出来よう...【応募用】 ほしあい 【採用!】
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傷つく心 そばにおいて
どれくらい夜を摘み取っただろう
触れた数だけ 線も引いて
手を伸ばしたさきの残香
もう居ない君に 名前をつけて
掠れた喉で歌うんだろう
ねぇ、コーマ。 今度会えたら
いったいどんなことを話そう
祈りと呼ぶには すこし濁った
蒼い口笛で泣く 僕の彗星...【曲募集中】 アーティチョーク
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どんな風に呼吸しても
どこかから 誰かに 見張られている様で
夜中の次はまた明日
喧しい 宙の口は窓と瞼で 塞いだ
あまりに頼りない浮遊感と
体を沈ませる 確かな重力と
どちらが伸ばす手をとれば
もう泣かなくてもいいと この唇で云えるの
おかまいなしに天球は巡る
足も声もとられて 溺れるほどの回遊...【曲募集中】 天球回遊
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蹴り飛ばされたあの窓 壊すことがなかったら
セロ弾きとかっこうはどうしていたのでしょう
トォテテ テテテイ、やり直しはそのまま
ただひとつ違うとするなら 涙を拭う羽だけ
かっこうはいつだってセロ弾きの肩に寄り添って
月の出た夜には二人ドアから飛び出して
いまだ 見たことも聞いたこともないような
ドレ...【曲を付けて頂きました】 セロと小鳥の幸せのうた
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ぼくの取る舵は揺らぐことなく
真っ直ぐにきみを目指す
そこに待つ景色 波の高さも
かまわずに進んでいく
夜空の端 見上げる星座より
頼りない明るさのちいさな船
『細すぎるそんな手じゃ ろくに進めやしないよ
キミが思うより、目指すものは遠いのに。』
ほんの近く 聞きなれた声 振り払い帆を張った
窓を...【曲つきました!】 リトル・アルゴ
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空を超え 会いに行くよ
スニーカーに乗り込むのは
浮かびそうに軽いこの体
小瓶の中 隠した星
君へ導く羅針盤になれ
寂しい夜に見つけた 優しさの降る場所
いつかこぼした涙の跡なんてさ 右足で蹴って
どんな壁だって超えて行くよ
君が届いてくれたときのように
泳いできた軌跡 辿ったその果て...【応募採用】 Rocket Girl 【曲つきました!】
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胸の奥 ツンときたよ 何気ないだけの日々を
繰り返し笑ってきて
昨日書いたあの詩に 何か意味はあったのかな
中身はあったのかな
時をめくったとしても 想いを破いたとしても
あとに残ったものは何一つ
いっそこのまま寝転んで 朽ちればいい
もともと 拠りもない心なら
色もなく 溶けかけて そのうち消え去...【曲つきました!】 たまねぎ日記
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おだやかすぎて溜息だけの午後は
窓辺の花に捕まったふりの二人
どこへ行こうか 昨日の夜に話した
今日のプランは寄り添う体温に流れた
何が生まれるでも 消えていくでもなく
ただ 紡いで笑っての、
いつだってそう
君が鼻唄まじりに淹れる 苦い苦いダージリン
ゆっくり冷ましちゃだめだよって
何度だって 僕...【曲つきました!】 アイスティー
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嘘吐いたら舌抜かれて、
もう二度とは笑えなくなる。
ほらだからさ きみもすぐに
好き嫌いを閉ざさないと
駄目ばかりの嘘を消して
ふやけながら十数える
肩 頭も浸けた水槽
浮かべたのは何色だろう
ふらつきそうに踏み込んで
はかないくらい押し込めたなら...【応募採用】 フィクションクラクション 【曲つきました!】
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君は一ツ星、僕は一人きり
惑う窓 ゆらゆらぐ。
憧れる先と座り込むワンルーム
あんな眩しい輝きと
この指の持つ熱量、36℃
届け 届くまで 容赦ない加速度
追い風撒いて いま 君に手を伸ばす
動かされたココロは止まれないの
同じ場所 魅かれるまで
君は無重力、僕は林檎の実...【応募採用】 スーパースター 【曲つきました!】