ねぅの投稿作品一覧

一人 それが心地よくて
立ち入り禁止の札見えないふり
ふらり 影が落ちてきたようで
立ち入る行為はお手の物
乙女の恋心とは 痛く純なモノで出来てるの
優柔不断には注意して
先生、ねえ聞いて 昔々の話
恋に狂っちゃった バカな少女の話
募りゆく想いが いつの間に
間違えたのかな ねえ メーデイア...

懐かしいな 踊る風鈴 忘れられない 篠笛の音
胸に響く 空に咲く花 遠く覗く その声は君
浴衣の袖 伸ばしかけた手を引っ込めた
またねと手を振る悪い癖 残る影
ずっと待っていたんだ いつか忘れられて ただ灰色に染まって 哀を抱え唄う日々を恐れていた
やっとまた逢えたんだ 姿移りゆくも その笑顔は変...

今日も同じ
蚊帳の外になるのが怖くて
何となく微笑んで
ぽつり ありがとうと言った
浮かんだセリフを置き去りにして
凍えた手のひらで熱は奪われて醒めたの
言葉ひとつ信じられなくて
人に怯える 独り震える
声が届かないんだ
今の気持ちを伝え叫んだなら...

遠い未来図を
描いた日 選んだこの道を
思い通り 進めばいいのにな いいのにな…
恋に見ないフリ
したいのに 選んだ君のこと
本当は 期待していたんだろう いたんだろう
君は僕の憧れでそれから
君と手と手 繋ぐのが
紡いだ台本の1ページでもいい
心の扉の複雑な鍵穴を...

花火色の花　夏の日差しを
ラムネの瓶に閉じ込めた
藍の夕立　錆びて鈍　バス停
ビー玉に映る景色
塗りかけの空　少し伸びた影
溶けて消えたかき氷
淡い　蒼い　青い　振り返ると　誰かが小さく手を振った
花火色の空　夏の星座を
ソーダの泡で散りばめた
風鈴の音　置き去りの宿題...

あなたの幸せを祈れるぐらい
優しい人になれたらよかったのにな
私がいない世界　平気で歩む
あなたの旅の行く末までうらんでしまう
道はもう続かない
振り向くこともできないで
鳥がどこまでも高く高く飛ぶのは
すべてを捨てて羽ばたく勇気があるから
私はいまも深く深く海の底
この思い抱えたまま沈む...

星が輝いて静かな夜に潜る
息を止め　目を閉じおやすみ
星が輝いて賑やかな夜と遊ぶ
ふわふわり　沈んでいくの
誰の声も届かない　誰にも見えない場所
探してね　見つけてね　私のこと
君の心臓が　その鼓動が　私は聞こえる
明けない夜が永遠に続いても大丈夫
私の心像は眩い光に照らされる
安心してね　この夜は...

僕らは望んでもないのに
こんなところに生まれ落ち
凍りついた赤い大地の上に
根を張れだなんて
頭はまだ空っぽなのに
濡れた体で落下中
羽ばたいてみたところで君は
飛べたりしない　知っているけれど
檻の外へと続く道を探して
そんなものはどこにもないよと本当は知ってるくせに...

淡く光る　未来の破片
手を伸ばしてみても　ただ胸を締め付ける
景色滲む　迷路のよう
出口のない　この心を彷徨った
君のいない孤独な日々を過ごしていく
僕を呼ぶ声だけは虚しく響く
それでいい　君の望んだ世界だ
綺麗で、汚れすぎて
瞳を開けるよ　怖いけど　
だからさ　気付いて...

あまりに広く　途方も無い青に
目眩がするみたいだ
空を駆ける　羽なんてないから
届かないものばかり

いつの間にか　手にしてた優しさの
生まれてきた場所　尋ねたら
誰もが持ってる　痛みの記憶から
にじむように　溢れだしていた...

不意にあふれだす　思い出 昔語りまだ尽きずに
君のこと　ばかりが鮮やか
夜は長すぎる　いつかは 明けるのだと知っていても
明日また　昨日と同じように笑ってて
去りゆく人へ贈るにしては　鮮やかすぎて眩しい花は
すべて君がまいてきた種だ　諦め顔で受け取って
いつかは枯れると知っていても　今日ではないと信...

生きているだけで意味があると
信じられれば幸せだね
消えても最初からいなくても
代わり映えしない僕さ

光に集う虫みたく
あなたの傍へ惹かれていた
同じくらい憎んでもいたんだ
僕は弱くてみじめだから...

灰色の花 風に溶けて 掌から消えて無くなった
歩みを残す 砂はさらさらと流れていく そっと
冷えきった心は脆くて
耐えきれない思いは泪に
myFace 誰もいない世界で
穏やかな海の蒼は 泣き顔を映し出す
静けさを切り裂くための声
波の音に虚しく消えてゆく
藍色の木々 風と遊ぶ さらさらと唄を歌って...

「命賭けてみせるよ」なんて幾度も重ね言葉は空虚
どれだけ手を伸ばしたところで叶わない夢はある
祈りを今夜も捧げながら　逆転劇を待ち構えてる
「強くなった」なんて嘘つき　ただ逃げてきただけでしょう？
「愛して」と呟いて　今日も一人石を積む
泣けばいっそ楽になる　だけど今は強がりでも笑ってみせてよ

...

白ウサギ　誘う先　二人きりなら怖くはないわ
「愛してる」　その言葉　甘くて涙が出るの
ふわふわと　この気持ち　名前をつけたのは誰でしょう？
撫でる指　優しくて　間抜けな笑顔浮かべて
そんな夢から覚めて　一人今朝自己嫌悪
眠りの中　君は　そう王子様
「ほんとに欲しいものなら　その手で掴んでみせな？」
...

月に兎
夜が明ける　朝は立ち去る
僕らは噛み合わないね
この寒さ　震えていても
そこから見えはしないよ
さらら　ひりり　きらら　くるる　はらはら
ほら流れていく
コトノハの舟
届かずに消え行くもので
この宙　溢れているよ...