どれくらいこの場所にいるのだろう、気が遠くなるほど住んでいる。
時が過ぎ、移りゆく世界で私はどれだけ待たなければいけないのか。
神に頼りたいと思ってしまった自分が情けない。
思わず笑ってしまうよね。
私もその頼られる側なのに…
ある日、「暇だー!」と、叫んだ。
だれも構ってはくれないのに。なのに、なぜ、あなたは私を見てるの?
「暇なの?」と尋ねられ焦って姿を消した私に、笑いかけてくれた。
その笑顔に見惚れた。
何千年たっても変わらないと思い続けてたこの世界が変わったんだ。
次の日もあなたはやってきてこの土地のこと、昔のこと、純粋な目で私の話を聞いた。
話すのは苦手だ。
それでも一生懸命話した。
あなたは私に、もう行かなきゃと言った。
来年、桜咲く時にまたくると言った。
私は信じた、その一年が何千年とも感じた。桜が満開になる前にあなたは来てくれた。
すぐにあなたの胸に飛び込んだ。
でも無理なんだ、あなたと私は遠い存在で、触れ合うことはできない。
まだ咲いてない桜の花がひらひらと舞い落ちる。
まるで私の心のようだ。
何回目の春だろう、あなたは悲しげな表情を浮かべていた。
「もうすぐこの桜はなくなってしまうんだ。」
悲しいはずなのにすんなりと笑うことが出来た。
「大丈夫、私はあなたの護り神になる。ずっとそばにいて護ってあげる。」
時が経つ。
僕の心には一本の木がまだ満開に咲き誇っている。
僕は家庭を持った。そしてある日、子どもが出来た。
その子をみて、涙が零れた。
ここにまた満開の花をみれるとは思わなかったと。
「桜、これからは一緒に生きて行こう。今度は僕が護る番だ。」
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