風が吹いて君の髪に触れる
三歩前を歩く背中影が伸びていく
赤い空が広くなって
ダメだもう部屋に着いてしまう
思い出さなきゃ

細い腕揺れるブレスレット
買った昼間君はまだ笑っていた
赤いリボンモチーフが可愛いって
雑誌の端折り曲げたの知っていたからさ

今夜は僕の好きなカレー作ってくれるって
玉ねぎとリンゴ少し重たくて
「明日はおうちでゆっくりしよう」って
立ててた計画途中なのに…

何が君をそんなに怒らせてるの？
きっと僕が悪いのはわかってるけど
上手くできないことが多くて嫌になる
お願い謝れるように
そろそろこっちを見て

風が吹いて君の肩震える
思わず一歩強く前に踏み出し近づく
赤い空に夜が溶けて
泣いているの？胸の奥が冷える
ねぇ行かないで

細い腕掴んで引き寄せる
あっという間君の驚いた横顔
赤いリボン手のひらに刺さって
しかめっ面で目が合ってしまった
…何か言わなくちゃ

言葉が出ないと焦るほど痛く
感じる視線に責められるような
明日が来る前になんとかしたくて
黙る僕に君は笑った

何が君をそんなに笑わせてるの？
きっと僕が馬鹿なのはわかってるから
情けなさを許して種明かしをして
そして隣に並んで星を数えて帰ろう