それは、それは何処かへと飛び去っていく飛行機。
いつか、僕らでも届くのかなって――精一杯空に手を伸ばしてた。
≪sky of beginning【二次創作】 前編≫
昔から僕の心にあったちいさな思い出は全て、忘れていた“好奇心”でそれをひとつひとつ選んで、継ぎ接ぎしていってなんとかくっつけたものを形にすればそれは私の“飛行機”だったけど、僕ってのはなんだか継ぎ目が目立っちゃうものでみんなにいつも不恰好だなと言われてた。
飛行場には僕のそれとは違うりっぱなものばかりで、それでも僕は空が好きだった。けれど飛べる保証なんてどこにも無かった。
でも空を見ていくうちになんだか飛べるって気がするんだ。
何百、何千と失敗ばかり積み重ねても、「もう一回」って言えるんだ。
「……君も飛んでいくの?」
「ああ、空を飛ぶのは楽しいからね」
「解った。……僕も飛んでいくよ」
「待っているよ」
そう言って君はどこかへとんでいってしまう。誰も彼もみんな。
僕を置いていかないで。
その一言さえも言えなくて。
空に沈む――小さな太陽が消えてしまう前に。
今日もどこかへ手を伸ばしていた。
*
「いいなあ、この翼」
「いいだろ。最新型だぜ?」
「流線型だよねぇ……惚れ惚れしちゃうね」
「おまえのは?」
「……いや、ほら、あのさー……」
「……あーっ、そっか。野暮なこと聞いちまって悪ぃな」
そう言ってる言葉を背に受けて僕は自分の飛行機へと戻る。綺麗な赤なのでとても目立つ。けれど、そんな僕の飛行機には翼なんてついていない。少なくとも周りにある飛行機よりかは劣っていた。
だからなんども弱気になってしまっていた。飛行場にいる人間は毎日変わっていって、だから飛行機も毎日変わっていった。
雨が降って、さらにぼくの気持ちは沈んでいった。やけになって飛行機が嫌いになってしまった。
「……こんな陳腐な飛行機じゃ空なんて飛べるわけないよ」
思わずそんなことを呟いてもしまった。
つづく。
sky of beginning【自己解釈】前編
いつか、空を飛べれば。あこがれっていいですね。
原曲:http://www.nicovideo.jp/watch/sm18658349
コメント0
関連動画0
オススメ作品
ゼロトーキング / はるまきごはんfeat.初音ミク
4/4 BPM133
もう、着いたのね
正面あたりで待ってるわ
ええ、楽しみよ
あなたの声が聞けるなんて
背、伸びてるね
知らないリングがお似合いね
ええ、感情論者の
言葉はすっかり意味ないもんね...ゼロトーキング(Lyrics)
はるまきごはん
廃墟の国のアリス
-------------------------------
BPM=156
作詞作編曲:まふまふ
-------------------------------
曇天を揺らす警鐘(ケイショウ)と拡声器
ざらついた共感覚
泣き寝入りの合法 倫理 事なかれの大衆心理
昨夜の遺体は狙...廃墟の国のアリス
まふまふ
遠く離れた雲が割れる空
君の顔を思い出す
赤白い思い出
懐かしさに似た幻なのかな
裂けた藍色の無重力
ゆらゆらと漂う
覚えのない想像力
きっとそうだよ。
君の笑い声
消えてしまうかな...忘れてしまう前に
しぐみ
If I realize this one secret feeling for you
I dont think i would be able to hide anymore
Falling in love with, just you
Tripping all around and not ...今好きになる。英語
木のひこ
存外 傷なんてものはすぐ癒える
寝て起きて顔を洗ったらすでに忘れている
だいたい 人生なんてそんなもんだ
負け続けてたまに勝ったなら喜べばいい
最悪な日が続いても
心が折れてへたり込んでも
やり続ければそのうちきっと
あがいてよかったと思える日が来るから
負けた数で価値を計るな
ただ一つの勝ちを誇れ...takomake
acropolisbounce4
命に嫌われている
「死にたいなんて言うなよ。
諦めないで生きろよ。」
そんな歌が正しいなんて馬鹿げてるよな。
実際自分は死んでもよくて周りが死んだら悲しくて
「それが嫌だから」っていうエゴなんです。
他人が生きてもどうでもよくて
誰かを嫌うこともファッションで
それでも「平和に生きよう」
なんて素敵...命に嫌われている。
kurogaki
クリップボードにコピーしました
ご意見・ご感想