古城に一人の少女の姿
彼女は今宵も鮮やかに舞う
その姿 華発な 薔薇の姫
誰もみな敬う 孤独に咲く一輪花
寂しい 苦しい ぽつりとそう呟く
お願い ここから私 連れ出して
紅く染まる 彼女の涙
葉に茎に刻む 悲しみの傷
刻めば刻むほど 埋められる 心の傷
闇は深く 灯りは見えず
泣き叫ぶ思い 果てなく続く
幾度となく流す 涙は 鮮やかな紅
彼女の心を見つめるものは無く
人々の視線は 華麗な薔薇の姫
どうして どうして 何度もそう呟く
お願い 誰でもいいの 見つけて
紅く染まる 彼女の涙
葉に茎に刻む 悲しみの傷
刻めば刻むほど 麻痺する 心の傷
深く深く 漆黒の闇
泣き叫ぶ思い 果てなく続く
幾度となく流す 涙は 鮮やかな紅
やがて尽きる 彼女の涙
刻むところ無く 溢れる思い
最後に残るは 花の首だけ
これで終わり 彼女は笑う
寂しさも何も もう感じない
静かに過ぎ去るは 散りゆく 薔薇の花
たった一つ 彼女は願う
平凡な花になれればいいと
それだけを願い 夢見て 深い眠りにつく
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