古城に一人の少女の姿
彼女は今宵も鮮やかに舞う
その姿 華発な 薔薇の姫
誰もみな敬う 孤独に咲く一輪花


寂しい 苦しい ぽつりとそう呟く
お願い ここから私 連れ出して


紅く染まる 彼女の涙
葉に茎に刻む 悲しみの傷
刻めば刻むほど 埋められる 心の傷


闇は深く 灯りは見えず
泣き叫ぶ思い 果てなく続く
幾度となく流す 涙は 鮮やかな紅


彼女の心を見つめるものは無く
人々の視線は 華麗な薔薇の姫

どうして どうして 何度もそう呟く
お願い 誰でもいいの 見つけて


紅く染まる 彼女の涙
葉に茎に刻む 悲しみの傷
刻めば刻むほど 麻痺する 心の傷
深く深く 漆黒の闇
泣き叫ぶ思い 果てなく続く
幾度となく流す 涙は 鮮やかな紅


やがて尽きる 彼女の涙
刻むところ無く 溢れる思い
最後に残るは 花の首だけ


これで終わり 彼女は笑う
寂しさも何も もう感じない
静かに過ぎ去るは 散りゆく 薔薇の花
たった一つ 彼女は願う
平凡な花になれればいいと
それだけを願い 夢見て 深い眠りにつく

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

Blood Cherry Rose

生まれた時から女王として皆に愛でられ育った彼女は、
外側にしかその愛情や人々の視線は向けられてないということに気付く。
寂しくて、自分を何度も傷つけ慰めるも限界が来て……という思いを歌詞にしました。

応募用歌詞でしたが、落選しましたので、
4/21タイトル・歌詞を一部変更させて頂きました。
曲募集中と言う形にさせて頂きます。

閲覧数:384

投稿日:2012/04/21 20:53:02

文字数:461文字

カテゴリ:歌詞

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