雨の日

雨音が踊る

君は初めて読むかのように

いつもの本を読んでいる

静かな部屋で

その眼差しは真剣なのに

どこか希望を隠し持っていて。



雲広がる日

風が走る

カーテンの揺れる教室で

不安げに見上げる空は

手に届きそうなほど低くかった



雪降る日

白が蔓延る

街も空もそして君の息も白色に

染まっていく

そんな白色の世界に君は

僕の心を赤色に染めたんだ。


そして晴れの日

太陽が笑う

白い手をゆっくり伸ばし

花に微笑む君

その表情はいつもと変わらないのに

花びらはひらひらと落ちていった

君の代わりに


その瞳にある想いに僕は

気付けたのだろうか

君の好きな花をつみあげ

君のように微笑んでみたんだ。

だけど僕はまだ強くないみたいだ。

僕の目から落ちる思いと一緒に

花びらが落ちた。

凛々…と風が吹き、

僕の手の中の花が揺れた

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
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キミ色の中のボク色

最後まで笑ってた君の姿…
僕は君の涙を知る事も出来なかったみたいだ

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投稿日:2017/08/30 00:36:00

文字数:403文字

カテゴリ:その他

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