「つまりね、ミクの誕生日パーティーをやりたいわけよ」
メイコはそう言って手を打ち合わせた。
「たんじょうびぱーてぃー?」その場にいた皆が顔を見合わせた。
「そうよ、サプライズパーティー!良くない?」
今日のメイコはやけにテンションが高い。後輩の世話をするのが大好きなメイコだ。きっと後輩の誕生日なのがとても嬉しいんだろう。メイコはそんな人だ。
「でもサプライズパーティーって…何するんだよ」
レンが面倒臭そうに言った。どうやらレンにはどうでもいいことらしい。
「ドッキリよドッキリ!ここはミクの家、で、ミクはさっき出かけた。ちょうどいい具合に皆揃ってる。ミクが帰ってくる前に色々用意して、ミクが帰って来た時にサプラーイズ!ほら、私ケーキ買ってきたのよ。名前入れてもらって」
メイコは意気揚々と丁寧に包装された箱を突き出した。多分、中身はケーキだろう。
「わああ!ケーキ!やった!皆で食べよう!」
リンもケーキと聞き、テンションが上がったらしい。流石甘党である。
俺はそんな彼女らをぼんやりと眺め、ふう、と溜息をついた。
そう、今日はミクの誕生日だ。俺もそれは嬉しい。なんせ、かわいい後輩の誕生日なんだから。ミクの笑顔が見れると思うと、さらに嬉しい。さっき漏れた溜息も、彼女の笑顔を想像しての溜息だった。きっと可愛らしい笑みを浮かべるんだろう。ああ、楽しみだ。
「カイトさん、何ニヤニヤしているの?」
ルカに声を書けられ、ビクリ、と体が反応する。
「な、べ、別になんでもねェよ!」
「へー、ホントかしら」
メイコがニヤついた顔で俺を見た。別になんでもない。それは本当だ。俺はミクを後輩として可愛がっているだけであって…。
「ああ、もう。で、サプライズパーティーってどうするんだよ」
俺は話題を変えるべく、ニヤニヤしたメイコから顔をそらして言った。
「うーん…装飾とかはできないから…、あ、クラッカーは買ってきた。これで、ミクが帰ってきたときにパーン!と」
「あら、いいじゃない、いいじゃない!私もテンション上がってきた!」
ルカが興奮した様子で騒ぎ立てる。皆楽しそうでなによりだ。
「よーし!ミクが帰ってくるまでステンバイだ!」
「おーっ!」
俺らは各々のクラッカーをメイコが広げたビニール袋から取り、電気を消して、ミクの帰りを待つことにした。
「ただいまー、ってアレ?皆は?てかなんで電気消えてんの?」
ミクが帰ってきた。
心臓が高鳴る。こんなにドキドキしたのは久しぶりだ。
彼女はどんな風に驚いてくれるだろうか。楽しみでしかたない。
パチ、電気がついた。ミクが点けたんだろう。
その瞬間。
「誕生日!おめでとう!!」
ぱん、ぱん!
クラッカーの音が鳴り響いた。
色鮮やかなリボン達が宙を舞う。ミクの頭にリボンがかかり、ミクはポカンとした顔でこちらを見据えていた。
「えっと…これは何?」
「うふふ、サプライズ!」
ルカがにっこりと笑う。それにつられて、鏡音双子も「にしし」とわらった。
「サプライズ?なんの?」
「さっきも言ったでしょ。誕生日のサプライズパーティー!」
「たんじょうび…、あ、そっか!今日私の誕生日か!」
どうやらミクは完全に自分の誕生日を忘れていたらしかった。随分可愛らしいこと。
「ケーキ買ってきたのよ!皆でたべようか」
メイコがケーキの入った箱を突き出す。ミクはそれを見るや眼を輝かせ、「ケーキ!」と食らいついた。
「エヘヘ、ありがとう皆!大好き!」
「私達も大好きだよ!」
リンが満面の笑みで答えた。それに笑顔で返すミク。
ああ、今日も皆は平和だ。
俺も大好きだよ。言葉には出さず、俺はそう心で思いながらミクに笑顔を返した。
サプライズパーティー(少しカイミク?注意)
お久しぶりです。アキラです。
1日遅れてしまいましたが、ミクさん誕生日おめでとうございます!
勢いで書いたのでぐちゃぐちゃです。後何故かカイミクに走りました。カイミク大好き!
何故かカイト視点。三人称(?)ってうまく書けないんですよね…。
勢いで書いたので、もしかしたら書き直すかもしれません。半分寝てる状態で書いたので、日本語おかしくなってるかもしれませんが許してください。orz。
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Re:sui
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