「頼む。その武器をどこかに置いてくれ。
聡明な君ならわかってるはずだ。
相手が望まない行為を強要したところで、
心に降り積もるのは空しさと後悔だけだってことを」
少年の説得はとても冷静で、情熱的だった。メイドの大きな瞳が揺れる。
まるで愛の告白でも受けたように彼女は黙ってうつむいた。
うなりを上げる刃の動きが急激に遅くなり、ピタリと停止する。
力無く下ろされた腕がチェーンソーを手放し、
それはおもちゃのようにフローリングの床に転がった。
「さようなら、御主人様」
彼女は捨てられた子猫のような目でそう言って姿を消した。
その後、彼女の姿を見たものはいない。
あんなに思い詰めていたのだ。自ら命を絶ってしまってもおかしくない。
少年の脳裏に二人で過ごした日々が浮かぶ。
「嫉妬深くて我が儘でどうしようもない奴だったが、
あいつが作ってくれた食いモンはどれもうまかったな…」
電子レンジを開けると、
レトルトカレーの人工的な甘い香りが辺りに立ち込めた。
そこから少し離れた席に着き、スプーンですくったカレーを口へと運ぶ。
「冷てえな、畜生。もっと温めりゃ良かった」
少年はテーブルの上に置いてある写真立てを見た。
色褪せた写真の中で気が強そうな女性が赤ん坊を抱えて微笑んでいる。
それは少年を産んですぐに亡くなったという彼の母親だった。
「母さん、おれ…」
続く言葉が見つからない。胸が苦しい。息が詰まる。
ぽたり、と透明な雫がテーブルの上に落ちた。
それが自分の瞳から溢れたものであることに少年は気付く。
「ははっ、何だこれ。なんで泣いてんだ」
ガランとした部屋にテレビの音が響く。
お笑い芸人が大げさなジェスチャーを交えながら語る体験談が、
今はちっとも笑えなかった。
何処かで生きていてほしい。そう願うのは、ただ恋をしてたからじゃない。
あのメイドは彼の母親にとてもよく似ていたのだ。
☆.。.:*・☆.。.:*・☆.。.:*・☆.。.:*・☆.。.:*・☆.。.:*・☆.。.:*・☆.。.:*・
少年「…というプレイでお願いします」
メイド「えっ」
【小説を書いたよ♪】お帰りなさいませ、天国へ
平和的なホラーを書きたいと思った結果、
こうなりました!!。゜+.(*`・∀・´*)b))゜+.
前編はこちら
http://piapro.jp/t/ZvXC
第二弾もできたよっ♪
http://piapro.jp/t/45nY
みんな知ってると思うけど私もドMなので、
ヤンデレなメイドさんに襲われたり、
その子を助けるヒーローになったりしたいです!
ハッピーエンドなホラーっていいよね!!
どんな困難があっても笑って乗り越えてみせるので、
応援よろしくお願いしますっ♪
(まあ、たまには弱音を吐くこともあるかもしれないけどw)
小説の感想をメッセージで送っていただけたら、
めちゃくちゃ嬉しくて踊り出しますっ♪
ピアプロに小説を投稿するの初めてだからドキドキするー!
でも、いろんなことに挑戦してみたいんだっ♪
レッツチャレンジっ☆彡
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