「リンちゃん、帰ろー☆」






　「え？う、うん」





レンは朝のこと怒ってないのかな…？











・　・　・　。









歩き始めてから会話がない。やっぱり怒ってるのかなぁ…







ずっと隣にいるのに手ぐらいつないでくれたって…いいのに…





少しくらい抱きしめてくれたって…いいのに…








そう思ってレンの顔を見た。




するとレンはこっちに気づいて笑顔で微笑んだ。










あぁ…そんな可愛い魔法でまた…







って違う、ごまかす気！？ぶっ飛ばすわよ！もう！！







　「調子に乗るんじゃねぇわよ！」






あっ








口を塞いだが、もう遅い。







レンの表情が暗くなっちゃった。どうしよう…








　「違うの。レン」





私の目はいつのまにか曇っていた。





　「レンが嫌いなわけじゃないの…」







　「レンは私の事嫌い…？」






レンは黙ったままだった。






　「嫌いならそう言ってよね。我慢してるんだったらもうやめてよね。いつでも優しいレンが好きだから…愛想笑いは嫌なの…」







でもレンは黙ったままで頭もあげない。







　「私ね、不安なの。レンに好かれてないんじゃないかって。私、いつでもキツく言ってるけど、ホントは甘えたい。強く抱きしめてほしい。ただ…レンが好きなの」






私の目は涙でいっぱいになった。






それでも顔をあげない。







　「私はレンの何なの…？」




私は手を振り上げた。こんなことしたくない。でも体が勝手に…

















バシ



















手を押さえられた。えっちょ、顔近…











ドキドキする。鼓動が１つに交り合って…












　「リン」












えっ…












初めて…呼び捨てで呼んでくれた…






























































　「こんな思いさせてたなんてごめんね。ボクも大好きだよ。じゃあ、結婚しよう！」























































えっ…――――――――は？










　「ちょ…」








呆れた。でも、それがホントになってほしいな。












　「調子に乗るんじゃ、ねぇわよ//////」


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　fin