学校を出て、数分。
私たちは口を閉ざしたまま下校していた。
「…ごめん。」
レンが口を開いた。
謝ってるのはさっきの出来事だろう。
「こっちこそ…ゴメン。レンには彼女がいるのに……。」
自分の台詞で私の親友の可愛らしい顔を思い出す。
少し胸が痛くなったけれど。
「俺の方は大丈夫。初音とは、その…まだ………キス…してねえから。」
「え?」
レンの言ったことを心の中で反芻した。
ちょっと待って。それってつまり…。
「今日が初めて?」
私はニヤニヤしながら聞いてみた。勿論、冷やかすように。
ミクとはもうキスしたのかと思っていた。
今までレンが誰かとキスした、なんて聞いたことがなかったし、初めての彼女ともしてないなら絶対そうだよね!
「…うん。まぁ……。」
頬を染めて恥ずかしそうに言うレンが可愛くなった。
それと同時に男の人が照れてるみたいでかっこよかった。
いくら双子とは言え、男の顔で照れるレンは見たことがなかった。
「そう言うリンはどうなんだよ!!」
「私だってまだだったよ?」
まだ頬を染めたままで言うレンに私は自慢げに答えた。
いつぶりだろ。
こういう風に姉弟っぽく普通にしゃべったのって。
確かレンとミクが普通の友達だった頃くらいからかな?
2人が彼カノになってから私がレンをさけるようになってたもんなぁ。
楽しいおしゃべりをしながら帰宅した。
学校から家に着くまでたった30分だったけど、夢のような時間だった。
夕食も、宿題もお風呂に入ってるときも、ずっと上の空だった。
学校でのあの出来事を思い出していたからに他ならなかった。
ベットについてからは、唇がその感触を思い出してしまうほど考え込んでいた。
これから、姉としてじゃない目で見てくれるかな?
それとも、ずっとこのまま?
普通なら後者なんだろうな。
…それは寂しい。
1人の女の子としては姉としてじゃない目で見て欲しい。
でも、無理なのかな…?
そんなことを考えながら私は眠りについた。
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雷もよくばりもなかま ぼくら ずっと一緒だと
ほらあの水平線のむこう ぼくの好きないろ
生きたいほうへ 行こう!
いつか思い出して きみの好きないろ
嵐が...はじまりびより
コクコク。
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