「ミクさん。おはようございます。」
「おはよー♪」
私が朝の挨拶をした時、ミクさんの返事の声は明るく高かった。
この上機嫌さは、何か、楽しい事があったに違いない。
私は、「一緒に曲を作りましょう。」と声をかける前に、ミクさんの話を聞く事にした。
「何か、良い事ありました?」
「はい。これ。」
ミクさんは私に1枚のチラシをくれた。
-----------------
『リン警官見学ツアー。現地集合。飲食物の差し入れ歓迎』
。。。
ミクだよ。今日行くよ。
ミクです。今日は、毎日100人以上捕まえる所に出かけます。
私もミクよ。私達の世界って、とても平和に見えるけど、
治安はあまり良くないの。
行って見る?行くよね。ミク
-----------------
受け取ったチラシの下に、説明文。
署名が全員「ミク」なのに、誰が書いたのか分かる所が面白い。
「ミクさんは、このツアーに行きたいですか?」
「うん。」
意外だ。このミクさんは、誰かが怪我をしたりするのは嫌いな筈だ。
ミクさんの考えている事は、私には良く分からない。
とりあえず、今日の作曲は中止して、
「準備して、見に行きましょう。」
「うん。」
テーブルには、コロ付きの鞄が2つと、大きなミルクの瓶と、お菓子が沢山。
ミクさんは本気だ。
そして、音楽以外で手際の良い彼女を見るのは、久しぶりだ。
私は、ミクさんの手際の良さに感動しながら、テーブルの上に並んでいる物を、2つの鞄に詰め込んだ。
瓶の蓋はしっかり止めて、衣類とタオルで瓶を覆った。
鞄の準備はすぐに終わったので、私達は、出かける事にした。
てくてくてく。ごろごろごろ。
ミクさんと出かける時、私はいつも、ミクさんの隣を歩く。
なぜなら、ミクさんの後ろは、この周辺で一番の危険地帯だからだ。
たまにミクさんが転びそうになると、髪がありえない速さで動き、彼女はバランスを取り戻す。
この時、ミクさんの後ろにいると、うっかり叩き飛ばされる事があるのだ。
てくてくてくてく。ごろごろごろごろ。
景色を眺めながらミクさんに質問している内に、私達は目的地に到着した。
リン警官とミクさん達。第1楽章
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どうでしょう 自意識過剰かな...名前(feat. 初音ミク)

bagband
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その身を休めるために
この地を訪れた
涙は出てないけど
心は疲労していた
何にも癒されない
森の中でさえも
痛みの最後はゆっくりと
落ちていく夢...旅人よ

ほむる
ピノキオPの『恋するミュータント』を聞いて僕が思った事を、物語にしてみました。
同じくピノキオPの『 oz 』、『恋するミュータント』、そして童話『オズの魔法使い』との三つ巴ミックスです。
あろうことか前・後篇あわせて12ページもあるので、どうぞお時間のある時に読んで頂ければ幸いです。
素晴らしき作...オズと恋するミュータント(前篇)

時給310円
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