M
賑やかなのが嫌いなわけじゃない。
楽しいことが嫌いなわけじゃない。
誰かに頼られるのが嫌なわけじゃない。
全て嫌というよりも、好きだ。
けど、やっぱりたまに悲しくなる。
私がこの家に来た時はまだ誰もいなくて、マスターが口を開けばいつも私の名前を呼んでくれた。
それが嬉しかった。
なのに、日々が過ぎ行くたびに新しい子が入ってきて、いつのまにか前ほど名前を呼ばれることはなくなった。
別にカイト、ミク、ルカ、リンやレンが嫌いなわけじゃない。私にとっても大切な子達だ。
でも、ふとした瞬間昔の二人きりに戻れたらと考えてしまう。
私だけのマスターだったはずなのにな。
リ「 メイコ 、どうしたの?さっきからぼーっとして。悩み事?リンが聞いてあげるよ!」
M「っ……。な、なんでもないわ。というかいつからそこにいたの?」
リ「メイコがリビングに来て、椅子に座ったあたりからかな。」
M 「つまり最初っからいたのね。全然気づかなかったわ。それと、心配してくれてありがとう。疲れててぼーっとしてただけよ。」
リ「メイコ疲れてるの?それなら、ちょっと待ってて!」
冷蔵庫の方に走って何かを取り出し戻ってくる。
リ「 メイコにこれあげる!」
M「これって、リンのおやつのみかんゼリーじゃない。」
リ「ルカがね、疲れた時はビタミンC取るといいって言ってたの!みかんってビタミンCが入ってるんだって。」
M「でも、私が食べちゃったらリンのおやつがなくなるわ。」
リ「今日は我慢する。メイコの疲れ取れるなら一日くらい我慢できるもん。」
K「ただいま〜。ねぇ見てみて。今日ね買い物行ったらゼリーが特売してて買ってきちゃった。」
M「おかえり。ちょっと、余計なものは買わないでっていつも言ってるでしょ。」
リ「おかえり〜。ゼリー見せて。あ!メイコ、みかんゼリーあるよ!」
K「リンが喜ぶと思って少し多めに買ってきたんだ。」
M「もう。まぁ、今回は許してあげようかしら。」
K「え!?許してくれるのかい?メイちゃん熱でもあるの?大丈夫?」
M「怒られる自覚があるなら、買わないでちょうだい。それよりも折角だし、3人でゼリー食べましょう。」
リ「リンも食べていいの?」
M「もちろん、だってこのゼリーはリンのおやつでしょう?」
リ「うん!スプーン用意してくるね。」
K「よくわからないけど、よかったのかな?」
M「まあ、そうね。でも、次からは無駄遣いしちゃダメよ!いいわね?」
K「はーい。」
リ「スプーン持ってきたよ。」
K「それじゃあ、食べようか。いただきます。」
M/リ「いただきます。」
リ「美味しい!さすがみかんゼリー。」
M「そうね、美味しいわね。リン、ありがとうね。」
リ「よくわからないけど、どういたしまして。」
K「なんの話だい?」
M「女の子同士の秘密よ。ね?リン。」
リ「そうだよ、秘密なの。だからカイトには教えなーい。」
K「あはは、それは残念だな。」
M
やっぱり、みんなといるのが一番楽しいわね。
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