No．D

雨の駅で君は、他人に溶けていく。　
「もう一度」なんて届かなくて。
握りしめた絆、また一つ離れ、
沈黙がその隙間を染める。
あぁ、何もかも臆病なわがままのせいだ。
「誰か助けてくれ」と叫んでも、
差し伸べられた言葉も、
触れる手のひらさえ、
好きになれないまま突き放す。
孤独に濡れていく私の涙を、...

顔がいいわけじゃない。
頭がいいわけじゃない。
もう夢を見るのも
忘れた頃に
目覚めたセンス。
中途半端でさ、
そのくせ常識はないから、
普通なとこと
奇抜なとこの
悪いとこ取りだ。...

ありがとう、さようなら。
最初から別れを感じて。
音楽は自然に消えていくものだから、
哀しいくらいでちょうどいいの。
昨日良かった歌でも、
思い出せなくなるもの。
幾度も語り明かした
友の名前を忘れるように。
ありがたすぎるコメント
頂くこともあるけど、...

独り戸惑う帰り道
取り戻せない心の奥
まるで何かに覆われたまま
他人事のように眺めてる
眠れない夜は長すぎて
吸い寄せられた画面の中
戯れの場も時を経て
ただ争う場所に成り果てた
いつもと変わらないインスタントで
空腹を満たし夜をやり過ごす...

バランスゲーム
積み重なった心を
崩さないよう
いらないピースを抜いてゆく
悪くは言えないな　つつかれたら嫌だしな
あれを止めて　これを捨てて
組み上げてゆく
試行錯誤を経て出た応えは
とてもきれいで当たり障りのないもの
無難で正しいけれど　どこか嘘くさい...